昨晩の海外

昨晩の海外市場は、予想を大幅に上回る米4月消費者物価指数を受けて、米長期金利が上昇したこと、株価の下落が続いたことで、ドルの買い戻しが優勢となった。米4月消費者物価指数は、前月比で予想+0.2%に対して+0.8%、前月比で予想+3.6%に対して+4.2%の上昇となり、コア指数は、1996年1月以来の高い数値となった。また、クラリダFRB副議長が「本日のCPIの結果には驚いた。長期的なインフレ期待が高まるのであれば、非常に真剣に受け止めなければならない」、「インフレが一時的なものでない場合は、インフレを抑制する」と述べたことも、悪影響を与えた。米10年物国債利回りは1.697%まで上昇、NYダウは713ドル安、ナスダックは368P安、S&Pも90P安までじり安となった。また日経平均先物も27660円まで下落した。
 ドル円は109.69まで上昇、ユーロドルは1.2065、ポンドドルは、英1-3月期GDPの速報値の影響は薄く、1.4050まで下落した。
 一方クロス円では、まちまちの展開。ユーロ円は131.69まで下落後132.43、ポンド円も153.53から154.44まで反発、オージー円が85.13を高値に84.60、NZD円も78.91から78.37まで下落、カナダ円は90.65まで高値を更新した。