昨晩の海外

昨晩の海外市場は、軟調な株価に円が堅調な展開となった。ただ、米長期金利の高止まりや株安でのリスクオフのドル買いは強まる形となっていない。NY株価3指数はマイナスで終了したが、ダウが一番下げがきつく、一時667ドル安まで値を下げたが、ナスダックやS&Pは、小幅な下げに留まった。またクノット・オランダ中銀総裁が「下振れリスクは徐々に薄れている」と欧州経済に対してポジティブな発言を発し、ブレイナードFRB理事が、「第2四半期の成長率は第1四半期よりも強いと予想する」と発言したが、相場の反応は限定された。
 ドル円は108.98から108.35まで一時下落、ユーロドルは、1.2123から、2000年2月以来の高水準となった独5月ZEW景況感指数を受けて、1.2182まで値を上げ、ポンドドルは、英国での新型コロナウイルスの死者数が14カ月ぶりに観測されなかったこともあって、1.4105から1.4167で底堅く推移した。
一方クロス円は、利食いが優勢となり、ユーロ円が132.47から131.79、ポンド円が153.97から153.15、オージー円は85.45から84.83、NZD円は79.32から78.69、カナダ円は90.07から89.37まで一時下落した。