昨晩の海外

昨晩の海外市場は、パウエルFRB議長が、米公共ラジオ放送のインタビューで、国債など資産購入について「我々の目標に向けて大幅な進展がみられたら、購入額を徐々に縮小する」と発言。市場ではFRBが、量的緩和の縮小を検討し始めたとの見方から、ドル買いが優勢となった。ただ、一時下落を強めた株価が、バイデン大統領の演説で、ワクチンの接種目標が引き上げられたことを好感して、反転に転じたことで、ドル買いも限定された。また。米長期金利は、1.64%を前に上げ渋ったが、7年物国債入札が不調との見方から下落も限定された。米経済指標としては、週間新規失業保険申請件数や10-12月米GDPの改定値が強い結果となったが、相場への影響は限られた。
 ドル円は、109.24までじり高、ユーロドルは、欧州各国が新型コロナウイルスの感染第3波に直面していることなどが嫌気されて、1.1762まで下落、ポンドドルは、月末・四半期末に向けた対ユーロでのポンド買いやムーディーズが「ワクチン普及が比較的速いことで英国の消費者信頼感は上昇している」と発表したことで、1.3671から1.3746まで上昇した。
 一方クロス円では、ユーロ円が128.94から128.42まで下落、ポンド円は150.06まで買い戻され、オージー円は83.07を高値に82.56、NZD円は76.22から75.79、カナダ円は86.95から86.38まで売りに押された。