昨晩の海外市場は、米FOMCの結果発表を控えて、米10年物国債利回りが1.687%まで上昇したことで、ドル売りが優勢となるも、米FOMCの結果やパウエルFRB議長の会見を受けて、ドルの売り戻しで引けた。
FOMCでは、今年の経済成長率やインフレ見通しを大幅に上方修正したが、市場の思惑に反して2023年までゼロ金利を維持する従来の方針を示した。また、パウエルFRB議長は、「一時的にインフレ率が2%を超えたとしても利上げの要件を満たさない」、「テーパリング議論を始める時ではない」と述べた。尚FOMCの結果を好感して、NYダウやS&Pが最高値を更新、ナスダックもプラス圏で引けた。
ドル円は、109.33を上値に、米10年物国債利回りが1.62%まで下落したことで、108.75まで売りに押され、ユーロドルは、1.1886を安値に1.1985まで反発、ポンドドルも1.3851から1.3967まで買い戻された。
一方クロス円では、ユーロ円が130.44、ポンド円は151.33から152.02、オージー円は84.11から85.02、NZD円は78.13から79.04、カナダ円は87.42から87.74まで反発した。