金曜日の海外市場は、軟調な株価を受けて、リスクオフ的なドル売りも、月末のロンドン・フィキシングでのドル売りが、ドルの上値を抑えた。
NYダウは、ジョンソン&ジョンソンの新型コロナウイルスワクチンの臨床結果が失望されたこと、ロビンフッドが急騰していた銘柄への取引制限を緩和すると発表したことで、個人投資家による投機的な売買の影響で、再びボラティリティーが高まるとの懸念が強く、一時747ドル安まで下落したが、その後400ドル安まで反発も、3万ドルを下回って引けた。
米経済指標としては、12月個人消費支出や1月シカゴ購買部協会景気指数が予想を上回ったが、12月住宅販売保留指数や1月ミシガン大消費者信頼感指数・確報値が予想を下回り、影響は限定された。
ドル円は104.94まで上昇後104.61まで売りに押され、ユーロドルは、マクルーフ・アイルランド中銀総裁やECB筋から利下げに関して否定的な見解が伝わったこともあって1.2156まで上昇、ポンドドルも、1.3658を安値に、英国で新型コロナワクチンの接種計画が順調に進んでいること、英モデルナ製ワクチン購入のためのポンド買いが強まるとの思惑もあった、1.3752まで一時反発した。
一方クロス円は、総じて堅調でユーロ円が127.35、ポンド円は143.97、オージー円は80.66、NZD円は75.66、カナダ円は82.20まで一時上昇した。