昨晩の海外

昨晩の海外市場は、FOMCの結果発表を控えて荒れた展開となった。
 米ゲームストップ株の急騰で、損失を被った一部ヘッジファンドが、保有株の売却に動くとの見方からNYダウが一時584ドル安まで下落すると、リスク回避のドル買いが強まったが、その後株価が下げ止まりを見せると買い戻しが優勢となった。ただ、FOMCでは、引き続き米経済に対する不透明感や低金利政策を維持する姿勢が示されたが、パウエルFRB議長が「量的緩和策の縮小は時期尚早」と会見で述べるも株価が下げ止まり見せず、NYダウが730ドル安まで下値を広げたことで、ドル売りも限定された。
 ドル円は、104.19まで上昇、ユーロドルは、クノット・オランダ中銀総裁が「ECBは必要とあればユーロ高に対する手段がある」と発言、ECB当局者も、「市場がECBによる利下げの可能性を過小評価している」述べたことで、1.2059まで下落後1.2130まで一時反発したが、1.2093まで売りに押され、ポンドドルも1.3659まで下落後1.3732まで一時反発も1.3679まで値を下げた。
 一方クロス円では、ユーロ円が125.60の安値から126.19まで一時反発、ポンド円が142.20から142.88まで値を戻した。またオージー円は79.64、NZD円が74.46、カナダ円は81.24まで一時下落した。