昨晩の海外市場は、ポンド相場が荒れた展開となったが、ドルはクリスマス休暇を控えて、総じて揉み合いに留まった。米経済指標としては、11月個人消費支出や12月ミシガン大消費者信頼感指数・確報値が予想を下回ったが、11月耐久財受注が予想を上回り、週間新規失業保険申請件数が、予想より改善したことで影響は限定された。NYダウは、超党派が決定した追加経済対策に対して、トランプ大統領が修正を求めたが、一方でバイデン氏が、大統領就任後に追加の経済対策を強化すると発言したことなどから堅調に、277ドル高まで上昇したが、リスクオンの動きにはつながっていない。来週政府閉鎖の可能性が残っていることが嫌気された。
ポンドドルは、「年末まで合意できなかった場合も、1月1日から暫定的なFTAを発効させる用意がある」、「英国と欧州連合はFTA協議で合意した」との一部報道を受けて1.3571まで一時上昇した。ただ、予定されていたジョンソン首相の会見は行われず、未だ最終的な声明は出されていない。 またドル円は103.36から103.65まで反発も小動きが続き、ユーロドルは12160から1.2221で上下した。
一方クロス円では、ユーロ円が125.94から126.38で上下、ポンド円は140.33まで一時上昇、オージー円が78.12から78.59で揉み合い、NZD円が73.56、カナダ円が80.72まで反発した。