昨晩の海外市場は、変異種の新型コロナウイルスが、世界的規模で感染拡大するとの懸念から株価が急落、一時リスク回避の動きが大きく広がったが、その後株価が持ち直したことで、巻き戻しが優勢で引けた。
NYダウの夜間先物は、一時800ドル近い下落、NYダウの現物取引は423ドル安から125ドル高まで一時反発したが、株価の戻りには、昨日の米追加経済対策の与野党合意、世界保健機関が、新型コロナの変異種に関して、「変異種の出現はパンデミックの過程で通常見られること。過度に警戒する必要はない」との見解を示したこと以外、特別な大きな要因は見えていない。
ドル円は103.89まで上昇後103.30まで売りに押され、ユーロドルは、1.2130の安値から1.2253、ポンドドルも1.3188から、ジョンソン首相の「EUとの交渉で漁業権巡り最後の溝を埋めるための努力をする」との発言もあり1.3399まで反発した。
一方クロス円でも、ユーロ円が125.97を安値に126.62、ポンド円は136.97から139.53、オージー円は77.50から78.54、NZD円は72.72から73.50、カナダ円は80.15から80.63まで値を回復した。