昨晩の海外市場は、総じて揉み合い気味の展開に留まった。NYダウは、213ドル高まで上昇後、シューマー民主党上院議員が、「大統領の要求する国境の壁建設には予算を払わない」と述べたことで、政府機関閉鎖の可能性が懸念され上値を抑えた。 ユーロドルは、ECB理事会で、予定通り12月末に債券買購入を終了し、来年2019年夏まで金利を維持することを明らかにしたが、経済見通しにおいてGDP予想が下方修正されたことやドラギECB総裁が、「リスクバランスは下振れ方向に傾きつつある」、「先行きの成長は勢いがやや鈍化すると予想する」などと述べたことで1.1331まで売りに押されたが、モスコビシ欧州委員が「イタリアは予算に対してかなりの努力をみせた」と発言したことで下げ止まった。また、ポンドドルは、1.2688から1.2614の間で上下、ドル円は、強い米新規失業保険申請件数を受けて113.71まで上昇したが、その後も113.54を下値に狭いレンジの取引に留まった。 一方クロス円も揉み合い気味で、ユーロ円が129.26から128.71、ポンド円が143.92から143.34、オージー円が81.95から82.22、NZD円が78.04から77.80、カナダ円が84.80から85.22で上下するに留まった。