昨晩の海外市場

 昨晩の海外市場は、パウエルFRB議長の発言を受けて、来年の利上げが2回程度に留まるとの思惑からドルが売られる展開となった。パウエルFRB議長は、10月3日に「中立金利にはほど遠い」と述べていたが、今回は「中立金利をわずかに下回る」と発言したことが、サプライズと捉えられた。また7-9月期GDPの改定値は前回と変わらなかったが、10月新築住宅販売件数が大幅に予想を下回ったこともドルの上値を抑えた。  ドル円が114.04を高値に113.44まで売りに押され、ユーロドルは1.1388まで上昇、ポンドドルも1.2848まで値を上げた。   一方クロス円は、NYダウが600ドル超えの上昇となったことで、買い戻しが優勢となった。ユーロ円が129.26、ポンド円が145.85、オージー円が83.20、NZD円が78.18まで値を上げ、カナダ円は、原油価格の50ドル割れを受けて85.26まで下落後、85.73まで反発した。