昨晩の海外

 昨晩の海外市場は、軟調な株価を受けたリスク回避の展開が続いた。米9月新築住宅販売件数が4か月連続で悪化したことも嫌気されたが、NYダウは650ドル超えの下落、ナスダックは300ドルを超える大幅な下落となった。また、ベージュブックでは、底堅い米経済が再確認された一方、制裁関税の応酬に伴う原材料価格の上昇や人件費の高騰なでに懸念が示されたが影響は限定された。
 ドル円は112.74まで上昇後、112.09まで失速、ユーロドルは、弱い独・ユーロ圏PMIもあって、1.1379まで下落、ポンドドルは、ブレグジット協議の不透明感から1.2868まで売りに押された。
 一方クロス円では、ユーロ円が127.77、ポンド円が144.45、オージー円が79.18、NZD円が73.11まで下落。カナダ円は、カナダ中銀が、政策金利を引き上げ、声明でも「理事会はインフレ目標を達成するために政策金利が中立水準に上昇する必要があることに同意」とタカ派スタンスを維持したことで86.81まで上昇後、85.87まで売りに押された。