昨晩の海外市場は、イタリアの予算や財政をめぐる懸念からイタリア株式や国債が下落したことで、一時リスク回避の動きを強めた。ただ、NY市場では、米長期金利が、「安全資産逃避(FTQ)」で低下したことがドルの上値を抑えた。 ドル円は、113.60から113.90まで反発後、113.53まで安値を広げ、ユーロドルは1.1505の安値からビルロワドガロー仏中銀総裁が、「ますます漸進的な正常化が正当化される」発言したこと、ボルギ伊下院予算委員長が、ユーロ離脱を否定する発言したことで1.1570まで巻き戻され、ポンドドルも1.2941の安値から1.2996まで反発した。 一方クロス円も一時の下落からNYダウが150ドル高まで上昇したことで、巻き戻しとなった。ユーロ円が130.72の安値から131.52まで反発、ポンド円が147.21から147.87、オージー円が81.39から81.90、NZD円が74.61から75.13まで値を戻し、カナダ円は88.89から88.47で上下した。