昨晩の海外

 昨晩の海外市場は、主だった経済指標の発表のない中、先週末からのトルコリラ相場の下落を受けたリスク回避の動きに、巻き戻しが優勢となった。アジア時間早朝に、トルコ銀行規制監督庁が、「トルコの銀行による海外投資家とのスワップ取引を制限する」と発表したこと、海外時間では、「トルコに拘束されている米国人牧師ブランソン氏が、8月15日までに釈放される」との噂が伝わったことなどで、円に売り戻しが出たが、駐トルコの米大使館がこの噂を否定し、円の下値は支えられた。  ドル円は、110.11から110.94まで一時反発、ユーロドルも1.1365から1.1433まで一時買い戻しが優勢となったが、ポンドドルは、1.2731から1.2792で揉み合いに留まった。  一方クロス円は、一時160ドル近い下落となったNYダウが下げ止まりを見せたことで、ロンドンの安値圏から買い戻しが優勢。ユーロ円が125.15から126.78、ポンド円が140.26から141.85、オージー円が80.00から84.86、NZD円が72.36から73.14、カナダ円が83.63から84.61まで一時上昇した。