昨晩の海外

昨晩の海外市場は、「米財務省は産業上重要な技術を保有する米国企業の買収を禁じる規則を策定中」と報じられたことで、NYダウが一時500ドル近い下落、東京市場からの通商摩擦に対する懸念でのリスク回避的展開が続いた。米経済指標では、5月シカゴ連銀全米活動指数は弱かったが、5月新築住宅販売件数や6月ダラス連銀製造業活動指数が予想を上回り影響は限定された。
 ユーロドルは、伊政局不安などから1.1629まで売りに押された後は、独ifo景況感指数が、予想比変わらずとなったことなどから買い戻しが優勢となり1.1702まで反発、ポンドドルも1.3222から1.3290まで値を上げた。またドル円は、109.38の東京時間の安値から、ナバロ米国家通商会議委員長が、「そういった政策は検討していない」と発言したことで、110.04までショート・カバーで一時反発した。
 一方クロス円では、ユーロ円が127.29から128.84、ポンド円も144.71から146.19まで一時反発、オージー円が81.00、NZD円が75.40、カナダ円が82.17の安値まで一時売りに押されたが、その後はドル円の急伸に巻き戻しが優勢となった。