昨晩の海外

 昨晩の海外市場は、ロンドン市場で、「中国が米国との貿易摩擦の対抗措置として人民元切り下げを検討」との報道が一時嫌気されたが、クドローNEC委員長が「中国に関税を課すかどうかは分からない」、「交渉によって話し合いがつくかもしれない」と述べたことで、米中貿易戦争に対する懸念が和らぎ、NYダウが440ドル近い反発となったことで、リスク回避に巻き戻しが入った。ただ、その後米予算局が2020年の財政赤字が一兆ドルを超えると発表したことが嫌気されてNYダウは消し、円に買い戻しが強まった引けた。  ドル円は、黒田日銀総裁が、強力な金融緩和策を継続すると発言したことで107.20まで上昇後106.63まで売りに押され、ユーロドルは1.2331、ポンドドルが1.41645まで一時買いが優勢となった。  一方クロス円では、ユーロ円が132.00、ポンド円が151.50、オージー円が82.59、NZD円が78.41まで上昇、カナダ円は、NAFTAの再交渉が、5月には決着との見込みが高まったことや良好なカナダ中銀の経済見通を受けて84.39まで上昇したが、その後は利食いに押された。