
皆さんはFXの取引をする際に通貨ペアをどうやって選びますか?
なじみがあるドル円?
動きが激しいポンド円?
それとも、スワップ金利が狙える高金利通貨?
これまでの取引実績や相性、またはテクニカル分析やチャートなど、どの通貨ペアを取引するかという基準はお客様それぞれあるかと思います。
ちなみにトライオートFXグランプリの参加者がどのような通貨ペアを取引しているかと言うと、下記の図のような分布になります。
※グランプリ期間中(2/8~3/21時点)の取引データよりインヴァスト証券作成
参加者全体、ならびにグランプリ損益上位50名の中で、それぞれの通貨ペアを取引している割合をパーセンテージにて表記しています。青色が参加者全体、赤色がグランプリ損益上位50名の実績になります。
ご覧いただきますと、ドル円が圧倒的に取引されていることが分かります。参加者全体の77.4%、つまり8割弱の方が取引していることになります。2月はドル円主導で相場が動いたことも影響しているかかと思いますが、やはり基本はドル円ということをあらためて感じさせる結果となっています。
なお、参加者全体における人気の通貨ペアと言うと、
1位 ドル円 77.4%
2位 豪ドル円 23.3%
3位 ユーロドル 20.0%
4位 ポンド円 17.5%
5位 ユーロ円 16.3%
6位 豪ドル米ドル 15.1%
7位 トルコリラ円 10.6%
といったところが10%を超えています。
トルコリラ円といったマイナー通貨が上位に出てくるあたり、スワップポイントが高いトライオートFXの魅力を反映してのものかもしれません。
ではランキング上位50名の実績ではどうなるかと言うと、
1位 ドル円 72.0%
2位 ユーロドル 44.0%
3位 豪ドル円 28.0%
4位 ポンド円 24.0%
5位 ユーロ円 20.0%
5位 トルコリラ円 20.0%
5位 豪ドル米ドル 20.0%
8位 NZドル円 16.0%
9位 ポンドドル 14.0%
10位 NZドル米ドル 12.0%
11位 カナダ円 10.0%
11位 ユーロポンド 10.0%
となり、より多くの通貨ペアが10%を超えるようになりました。
ランキング上位の方の取引の特長として、参加者全体と比べてユーロドルの利用割合が高くなっていること、また、メジャー通貨ペアだけでなくその他の通貨ペアも取引される方が一定割合存在することがあげられます。
では実際には何種類くらい通貨ペアを取引していたかというのが下図になります。
※グランプリ期間中(2/8~3/21時点)の取引データよりインヴァスト証券作成
参加者全体の集計においては特定の通貨ペアのみ取引される方が過半数を超えていますが、ランキング上位50名の集計では複数の通貨ペアを取引される方で過半数を超えるようになります。
もちろん、参加者全体の中には取引を始めたばかりの方も含まれていることを考慮しておく必要はあるものの、複数の通貨ペアを取引することは相場変化への対応等、リスク分散の観点からも有効と考えられます。
上位50名においては、2種類から6種類までの通貨ペアを取引される方が比較的多いものの、10以上の通貨ペアを取引されるような猛者もいらっしゃいます。
本日ご紹介させていただくT3さんはそういった猛者のおひとりです。
リスク分散が命!
多くの通貨ペアに広く薄く仕掛けを貼りめぐらせるT3さんのバランス感覚
T3さん (50代 男性 会社員)
・一部通貨の突発的な動きに全体が影響されないよう、全17通貨に幅広く投資
・1000通貨単位で広い範囲に仕掛けを設定
・方向性の判断においてはテクニカル指標”T3″を昔から愛用
調べてみると、T3さんは過去のグランプリでも上位入賞されています。第3回pipsランキングで第4位、第4回pipsランキングではさらに成績を伸ばし第3位となっています。
(図は第3回グランプリ結果発表時のもの)
前回ご紹介したマニュアル取引中心のパピヨンさんとは対照的に、T3さんはトライオートで仕掛けをメインに取引されています。幅広い通貨ペアを対象とし、発注数量を1000通貨に抑えることで、リスクの分散を心掛けた投資を行なわれています。
前回のパピヨンさんの記事
成功の秘訣はどこにある? グランプリ上位者インタビュー [パピヨンさんの場合]https://www.invast.jp/blogs/cswa16/
以下、インタビューを基に内容を再構成してお届けいたします。
―本日はお忙しいところ、取材へのご協力ありがとうございます。
現在トライオートFXでもかなり多くの通貨ペアを取引いただいていますが、FXの経験はやはり長いのですか?
長いと言っても5年くらい。
それこそ以前は裁量取引でかなり相場にのめり込んでやっていたけれども、正直疲れちゃって(笑)。裁量取引はかなり時間取られちゃうから。
―そこから自動売買をやってみようということになったのは何かきっかけがあったのですか?
自動売買については雑誌ザイで自動売買特集をやっていたのが最初かな。当初は他社の自動売買から初めて今でもちょこちょこやってる。その中でもトライオートは使い勝手が良いから重宝してるよ。
―ありがとうございます!具体的はどういった点が気にいっていらっしゃるのでしょうか?
そうだね~。
やっぱり(他社と比べても)いちばん細かいところまで設定できるのが魅力かな。
一括停止とかの設定は比較的あるけど、個別でも細かく設定できるので、かゆい所に手が届くという感じはあるね。
相場の状況で設定を修正するときもあるので、一括と個別それぞれ設定できるのは嬉しいところだよ。
―トライオートの設定については、かなり多くの通貨ペアを取引されていますが、通貨ペアの選択や相場判断はどのようにされていらっしゃいますか?
基本的にはファンダメンタルの情報とチャート。やっぱりチャートが一番大事かな。
チャートをずっと見ていると好きな形と言うか、「これだ!」ってひらめくものが時にはある。
実はニックネームの”T3″というのはずっと好きで使っているテクニカル指標でね。T3とのクロスや離れたりした所を狙ったりしている。必ず当たるものでもないけれども(笑)
(注:T3とは移動平均線の一種をさらにまとめたものであり、通常の移動平均線よりもさらに滑らかな曲線を描きやすいことから、視覚的に方向性を探りやすいと言われる)
裁量取引は今ではもうごくたまにしかやってないけれども、MT4のチャートは今も使っていて、そこで各通貨ペアのチャートにT3を設定して確認している。そんなに時間かけるわけではないけれども、いろんな通貨ペアのチャートの形を確認するようにはしているね。
―実際にトライオートFXで仕掛けを設定される際はどのようにされてますか?ご自身でクイック仕掛け等から作成されることが多いのでしょうか?
仕掛けの設定はほとんど自分で作っているかな。複数の通貨ペアを同時に運用しているから、自分で作った方が管理しやすいし。
2月の円高みたいに突然思いもよらないような形で変動することはまぁ起こり得るからね。自分で理解できないような変動に飲み込まれたくないから、出来る限りリスクを分散させているよ。
だから、「これが最高の取引だ!」っていうのは特になくて、ある通貨ペアに上手くハマるトレードを目指すというよりも、口座全体で利益を上げられるよう、とにかく分散を強く意識しているね。
相場の動きでポジションが塩漬けとなることもあるけど、全体として保有数量が大きくなり過ぎないよういつも気をつけている。レバレッジもかなり抑えているので運用には問題ないと思う。
発注数量の設定も1000通貨でやっているけれども、1万通貨単位にするほど自信家じゃない(笑)
―取引を確認すると、このグランプリ期間中でもすでに当社取り扱いの17種すべての取引通貨ペアでお取引いただいています。トルコリラなどもお取引されるのですね。
トルコリラはね、思ったよりスワップが良かったので、気持ち程度に持っている。
マニュアル取引が1000通貨単位でも出来るようになって長期保有も含めていろいろできるようになったのでありがたいね。
願わくばマークアップ手数料なんかもまた下げてもらえるともっと嬉しい(笑)
―他にもご要望等ございますか?
保有数量を重視しているので、サマリーで見れるようにしてもらえるともっと良い。
今は1個ずつ数えているので結構大変(笑)
レバレッジを低く抑えた運用を行っているので、実際のところ評価損益なんかよりも保有数量を強く意識している。保有数量が増えると制御できなくなる可能性が増えてしまうから、ポジションの持ちすぎには普段から注意しているしね。
―普段は他にどのようなことを意識されていますか?相場情報の入手とか、トライオートFXへのログインなどFXにどれくらいの時間をかけていらっしゃいますか?
ファンダメンタルの情報はザイさんのニュースやブログをだいたい毎日読んでいる。必ず当たるわけでもないけれど、情報分析に役立つと思う。
あと、毎日短時間ではあるもののFXのニュースは見るようにしているね。
トライオートの口座も毎日確認しているよ。今はグランプリも開催しているから寝る前にランキングなんかも一度は必ず確認するようにしている(笑)
T3さんもチェックしているZAiFXのサイト
http://zai.diamond.jp/articles/-/186541
当社の記事も紹介されたりしています。
T3さんも毎日楽しみにしているランキングはこちらからご確認いただけます。
https://www.invast.jp/tagp/
―本日はありがとうございました!
いかがでしょうか?
T3さんは主要通貨だけでなくマイナー通貨も含めて幅広い銘柄で仕掛けを作成しています。
ただし、その仕掛けは通貨ごとに強弱を加えています。
例えばトルコリラなどについては1円2円(100pips、200pips)といったやや広めの利益確定幅を本数も厳選した形で設定している一方、ドル円の仕掛けについては売り仕掛け、買い仕掛けを双方同時に稼働させています。一定のレンジ幅を価格が行き来することで、どちらに動いても繰り返し利益確定が行われるような仕掛けを設定しています。
トルコリラ円ではAP注文の本数を厳選した買いの仕掛け。利益確定幅も大きく長期保有も視野に入れた設定。
ドル円では2月後半以降の相場変化に合わせて、利益確定幅30pipsの買い仕掛け、利益確定幅50pips売り仕掛けと買いと売り双方の仕掛けを設定することで、積極的にレンジの値動きを捉えようとする仕掛けも。
このような機動的な仕掛け設定とあわせて、数多くの通貨ペアに仕掛けを分散させることで特定の通貨ペアの依存しない、ポートフォリオを作成されることは安定運用を目指す個人投資家の方々にも参考となる部分が多々あるように思われます。
FX以外にも、最近では「原油価格が安値から戻す相場に上手く乗ることができ利益を上げることが出来た!」というT3さん。
普段から投資情報に目を通されるということで、日々情報を活用する姿勢は見習っていきたいところですね。