原油価格回復で新興国、資源国通貨短期上昇局面へ

皆さん、こんにちは。コンサルチームの松永です。

昨年の米国利上げに端を発し、さらに原油価格の下落が追い打ちをかけ大きく下落していた新興国、資源国通貨ですが、ここにきて回復の兆しを見せ始めています。17日の原油増産凍結会合が不調に終わったことで原油価格は一時37ドル台に下げ、一瞬”ドーハの悲劇”!?かと思いましたが、意外や意外、逆に切り返して40ドル台を回復してきました。18日(月)の取引開始時に対円通貨ペアはギャップを開けてスタートしましたが、米ドル円で前週末比0.4円程度、豪ドル円でも1円程度と意外に下げ幅が小さかったことでもしや戻りは早いかもと感じていたところ、当日のうちに窓を埋め更に上抜けてきました。

原油価格の回復は、クエートの石油労働者のストライキにより生産量が半減しているとのことで需給改善の期待が高まっていることが要因です。ストライキは既に終了しておりあくまで短期的な要因なので、当然再度供給過剰に戻る可能性はありますので浮かれるわけにはいきませんが、そこに5月に産油国会合がロシアで開催される可能性があるというニュースも入ってきました。少し早いかもしれませんが、豪ドル円、南アランド円、トルコリラ円など新興国、資源国通貨に注目しておくのはいかがでしょうか?

 

また、今夜20時45分には欧州中央銀行(ECB)政策金利発表、21時30分にはドラギ総裁定例会見が予定されています。

3月のECB理事会では政策金利引き下げ、マイナス金利の拡大に加え、限界貸出金利引き下げ、資産買入額を800億ユーロへ拡大他、大幅な金融緩和を打ち出しながら、その後のドラギ総裁会見では追加緩和打ち止めと受け止められる発言をしたため、ユーロ米ドルはいったん1.0822まで下げた後いっきに買い戻され1.11ドル台まで上昇しました。発言内容を予想することは困難ですし、発言意図と受け止め方の違いもあるため、不測の値動きには十分注意してください。

 

リアルトレードでは4月13日(水)から豪ドル円の買いで仕掛け始め、予想以上に良い出足となっています。

複数AP作成(クイック仕掛け)カスタムで、82円から87円の500pips幅に25本、利確幅20pips、損切▲1,000pips、すべてカウンター価格固定で同じ価格での買いを繰り返す設定です。取引額は1K、25本なのでMAXポジション保有しても25K(25,000通貨)と僅かですが、効率よく売買を繰り返しています。

追尾ではないため、もし想定レンジを抜けそうな時には、コピー作成で追加していき、価格の離れてしまったAP注文は外していくという調整はしていきます。

 

4月21日現在38連勝中です。


特によく回転してくれたのが、83.40円と83.60円の買い指値です。

利確20pipsのためオーバーナイトするポジションも少なく、効率的な自動売買が行われています。

 

豪ドル円の他にも、チャートで見る限り南アランド円も日足で高値を上抜いてきていますので、8円台への回復に期待が持てそうです。

 

1万通貨あたりのスワップポイントは、4月20日現在、豪ドル円が1日50円、南アランド円が1日14円となっています。高金利通貨の代表格は南アフリカとトルコですが、南アフリカの政策金利は7.0%、トルコは7.5%となっています。

 

今後の新興国、資源国通貨の動きに注目しておきましょう。

 

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