認定ビルダー「中長期運用_中国代表株50_カナダドル/円」について

ETFとFXのマルチ戦略で、中長期運用を狙います。中長期運用を目指すには、ETF価格や為替レートが中長期的に安定した値動きになるのが望ましいです。

そこで選んだのが、中国代表株50とカナダドル/円です。順に確認しましょう。

1.中国代表株50

下は、中国代表株50の長期推移です。一番左に大きな下落がありますが、これは2008年のリーマンショック前後です。

出所:インヴァスト証券トライオート_チャート画面

リーマンショック以降も、世界では数多くの危機やショックがありました。2010年代のユーロ圏の問題や、新しいところでは今年(2020年)の新型コロナウイルス問題などです。

しかし、チャートを見ますと、リーマンショック以降は概ね同じ価格帯で推移していることが分かります。ならば、この範囲で取引すれば良いのでは?という考察が成り立ちます。

一定の範囲で動き続けるなら、危機やショックは歓迎です。なぜなら、価格が大きく上下動するからです。

一般的に、あまりに激しい価格上下動は歓迎されません。しかし、トライオートETFは違います。大きな上下動は大歓迎。利食いの繰り返しを期待できます。

2.自動売買プログラムの取引範囲

これを期待した取引範囲は、下の白枠の通りです。

出所:インヴァスト証券トライオート_チャート画面

白枠内を見ますと、リーマンショック後に安値になったのは2回ありますが、再度実現しても取引を継続できるようにしています。

その一方、高値は2回大きく跳ね上がっていますが、そこでは買わないようにします。価格下落後の含み損を回避するためです。その結果、28.25ドルから46ドルの範囲で自動売買を繰り返すという設定にしました。

3.シミュレーション結果

シミュレーション結果は、下の通りです。

出所:インヴァスト証券トライオート_シミュレーション結果
※シミュレーション結果であり、将来の利益を保証するものではありません。

シミュレーションは2018年1月以降ですから、上のチャートで分析した範囲の一部だけを反映しています。

緑色が、実現損益の推移です。右肩上がりで推移しており、好調だと分かります。

途中、オレンジで表示された評価損益が、大きくマイナスになっている部分があります。新型コロナウイルス問題を受けた動きですが、この際、緑色(実現損益)が大きく上昇しています。

自動売買プログラムで設定した範囲内で乱高下すると、このように資産が増えるチャンスとなります。

また、シミュレーションの左端部分は、取引がほとんどないことが分かります。この期間は、白枠部分を突き抜けて高値になっていた時期です。

高値が高値を呼ぶ状態になりますと、その流れに乗って買いたくなります。そのような場合は、自動売買でなく、裁量取引で対応します。

裁量取引なら、下落に転じたところで逃げる(=損切りする)ことができます。あるいは、下落に転じたら利食いして、その後は買わずに待つこともできます。

裁量取引と自動売買の組み合わせです。

4.カナダドル/円

次に、FXを見ていきましょう。カナダドル/円の長期チャートです(2008年後半から表示)。

出所:インヴァスト証券トライオート_チャート画面

チャートの左端、2008年後半に大きな陰線がありますが、これはリーマンショックの影響です。この時の安値は68円くらいでした。

その後、上下動を繰り返しながらも高値を目指し、105円を超えたところから緩やかに円高に転じている様子が分かります。

この記事を書いている時点で、80円弱付近で推移していますので、リーマンショック時安値との差は10円(1,000銭)ちょっとということになります。

リーマンショック後の様々な危機やイベントにおいて、カナダドル/円は70円を下回ることなく推移しました。そこで、その範囲で取引する案を作れます。

5.自動売買プログラムの取引範囲

下は、制作した自動売買プログラムの取引範囲です。72円から82円までの間に設定しました。

出所:インヴァスト証券トライオート_チャート画面

FXの世界で10円(1,000銭)というのは、とても広い範囲です。しかし、上のチャートを見ると、値動き全体の3分の1くらいで取引する設定になっています。

これには、いくつか理由があります。

・リーマンショック安値を基準としつつも、その後の下値が堅いので、その堅さに期待。
・買い取引なので、可能なら安値付近で取引したい。
・その一方、延々と利食いしたいので、取引範囲は10円(1,000銭)を採用。

この設定で、資産の成長を目指します。

6.シミュレーション結果

シミュレーション結果は、下の通りです。グラフの左半分の収益額の伸びが穏やかなのは、為替レートが取引範囲よりも円安で推移したためです。

出所:インヴァスト証券トライオート_シミュレーション結果
※シミュレーション結果であり、将来の利益を保証するものではありません。

しかし、為替レートが自動売買プログラムの設定範囲にしっかり入って以降、順調に上方向に伸びている様子が分かります。

グラフ右側で、オレンジ色(評価損益)が一時的に悪化している部分があります。この部分は、2020年3月の新型コロナウイルス問題を受けたものです。

世の中は騒然となりましたが、数多くの利食い機会に恵まれました。その結果、緑色(実現損益)が大きく上に伸びている様子が分かります。

相場の波乱時は、裁量取引で成績を伸ばすのは大変です。しかし、トライオートFXやトライオートETFは、波乱相場が大得意だと考えます。

7.まとめ:中国代表株50とカナダドル/円の組み合わせ

以上、中国代表株50とカナダドル/円の自動売買プログラムを概観しました。いずれも、長期チャートを分析しつつ、中長期的に取引継続を狙う目標にしています。

2020年3月くらいの波乱相場なら、大いに歓迎です。資金管理に注意を払いつつ、安全重視で取り組んでいきましょう。

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