昨晩の海外(2025/06/05)

昨晩の海外市場は、米5月サービス業と総合PMI・改定値は予想を上回ったが、 5月ADP全米雇用報告が+3.7万人、予想の+11.2万人を下回り、5月ISM非製造業景況指数も49.9と予想の52.00や景気の分水嶺となる「50」を割り込んだことで、米10年物国債利回りが、4.468%から4.349%まで低下、ドル売りが優勢となった。ベージュブックでは「米経済活動は前回の報告からわずかに縮小した」、「前回の報告以降、物価は緩やかなペースで上昇している」、米議会予算局の「トランプ減税案では、2034年度まで財政赤字が約2兆4162億ドルまで増加」などの見解が示されたが、影響は見えなかった。その他トランプ大統領の「パウエルFRB議長は今すぐ利下げすべき。彼は信じられない」、「ヨーロッパはすでに9回も利下げしている」、「中国国家主席とのディールは非常に困難」、グリアUSTR代表の「EUとの交渉は迅速に進展しており、貿易分野で前向きな対話が続いている」、ラトニック商務長官からは「他国も協力し、関税交渉に応じることを期待している」、プーチン大統領の「攻撃が続く中でウクライナとの首脳会談や停戦の可能性には懐疑的」などの発言が伝わっている。尚、トランプ大統領とプーチン大統領の電話会談が実施されたが、主だって成果は見えていない模様。
 ドル円は142.61まで下落、ユーロドルが1.1435、ポンドドルは1.3580まで反発した。
 一方クロス円では、ユーロ円は163.04、ポンド円は193.48、オージー円は92.73、NZD円は86.07、カナダ円は104.41まで利食いに押された。