今日の裏読み、表読み(2025/05/20)

昨日は、ムーディーズの米格下げの影響が限定されたこと、米露首脳会談を受けて、一時のリスクオフの動きも大きな混乱に至らなかった。ただ、米財政問題は今後も続くこと、ウクライナ情勢では具体的な決定はなく、今後も安心するのは時期尚早となる。
 本日の金融政策としては、中国人民銀行が貸出基礎金利、豪準備銀行が政策金利を公表する。両行とも利下げ想定されており、一定の織り込みとなるが、サプライズは利下げ無し。また利下げ後は、次の利下げの可能性を探る形となりそうだ。
 経済指標としては、独4月生産者物価指数、トルコ4月消費者信頼感指数、ユーロ圏3月経常収支と建設支出、5月消費者信頼感・速報値、加4月消費者物価指数などが発表される。
 米国の指標がなく、総じて影響は限られるが、ユーロ圏や加の消費者物価指数の強弱次第で、相場が一定の動きを示す可能性に注目となるが、総じて大きな展開には繋がり難く動いても逆張り的な戦略を想定したい。
 その他今週も、中央銀行の金融イベントが続くことで、要人発言の機会が多く、今後の政策に関する発言の変化にも注意だが、特にG7加藤財務大臣がベンセント財務長官と為替に関して協議するとしている。通常ならあえて為替相場を操作するようなことを明らかにすることはなく、不透明感が強いが、兎も角警戒感が続くことは留意しておきたい。

 戦略としては、ドル円は、139.89まで下値を拡大もこれを維持する形。上値は、145.45-83のギャップが抑えると弱く、買いは利食い優先で、売り上がっても146.10-36超えるなら止めて147.13-67、148.28-48、149.15-25、150.49、151.21越えをストップに順次売り場探し。下値は、144円を前に下げ渋りで売りは利食いで、買っても割れるなら止めて143.44、142.36、141.97、141円割れをストップに買い下がりとなる。 
 ユーロドルは、1.1573まで上昇を強める形も、更なる展開とならず、上値は、1.1288-93が抑えると買いは利食いで、売っても超えるなら止めて1.1320-36、1.1365-85、1.1425-40、1.1500、1.1547-75越えをストップに売場探し。下値は、1.1131-57が維持されると売りは利食い優先、買っても割れるなら止めて1.1065、1.0923、1.0889割れをストップに順次買い場探し。
 ポンドドルは、1.3443まで直近高値を更新するも、更なる展開とならず、上値は、1.3404-45が抑えると買いは利食いで、売っても超えるなら止めて1.35や1.3550越えをストップに売り直しとなる。下値は、1.3250が維持されると売りは利食いで、買っても割れるなら止めて1.32割れ、1.3123-40、1.3030、1.2985、1.2892、1.2830、1.2744や1.2708、1.2672、1.2560-83、1.2477割れをストップに順次買い直し。
 一方クロス円では、ユーロ円は165.21まで反発。上値は、163.58が抑えると買いは利食いで、売りは越えるなら止めて164.07、164.84、165.21-43、165.97-10、166.69越えをストップに順次売り場探し。下値は、162.14が維持されると売りは利食いで、買っても割れるなら止めて161.59、160.96-14、159.17-46、158.36、157円割れをストップに順次買い場探し。
 ポンド円も187.69で下値を維持して196.42まで反発。上値は194.25-31が抑えると買いは利食いで、売っても超えるなら止めて195.27、196.42、197円、197.55、198.96、199.81をストップに順次売り直しとなる。下値は、192.77が維持されると売りは利食いで、買っても割れるなら止めて192.36、191円ミドル、190.94、189.92、187.44-47、186.02、184.38割れをストップに順次買い直しとなる。
 豪ドル円は、下落が86.05まで一時拡大もこれを維持する形。上値は、94円前後が抑えると買いは利食い優先で、売っても超えるなら止めて95.65-75、97.34、99.18越えをストップに順次売り直しとなる。下値は92.75が維持されると売りは利食いで、買っても割れるなら止めて92.12、91円ミドル、91円、90.56-64、89.57-65、88.30割れをストップに順次買い直しとなる。
 NZD円は、79.82まで一時下値を拡大もこれを維持して87.73まで反発も、更なる展開とならず、上値は、86円前後を前に上げ渋りでは買いは利食いで、売りは越えるなら止めて87円、87.73、88.25、88.85、89.28-55、89.71越えをストップに売り直しとなる。下値は85円前後が維持されると売りは利食いで、買っても割れるなら止めて83.89-17、83.25、82.22割れをストップに買い直しとなる。