金曜日の海外市場は、主だった米経済指標の発表のない中、トランプ大統領が「中国に対しては80%の関税が適切」などの見解を示したことで、一時ドル売りを強めた。ただ、週末を控えて様子見ムードの強い展開に留まった。米10年物国債利回りは、4.398%から4.345%で揉み合った。尚レビット報道官は、「対中関税の一方的な引き下げはしない」、「米国は中国から譲歩を得る必要がある」、ウィリアムNY連銀総裁は「政策は良い状況にあり、FRBには時間的余裕がある」、「関税政策がどうなるか見極めたい」、「金融政策は現在、やや引き締め的である」などと述べている。
ドル円は、144.83まで一時下落、ユーロドルは、1.1293まで反発、ポンドドルも1.3323まで買い戻された。
一方クロス円では、ユーロ円は163.16まで下落後163.64まで反発、ポンド円は193.48まで上昇、オージー円は92.82から93.34で上下、NZD円は85.45まで下落後85.99まで反発、カナダ円は、加4月失業率が悪化したことで、104.00まで売りに押された。