昨晩の海外(2025/05/07)

昨晩の海外市場は、主だった米経済指標の発表がない中、トランプ大統領とカーニー加首相との会談後、トランプ米大統領が「米国・メキシコ・カナダ協定の再交渉が始まるかもしれない」、「カナダと友好関係を築くだろう」と発言、カナダドルやメキシコペソ相場に、一時安心感が高まるも、その後「中国経済は米国との貿易停滞で苦しんでいる」と発言したこと、米3月貿易収支が過去最大となったことなどから、反発していた株価が再下落、米10年物国債利回りが4.378%から4.304%まで低下し、リスクオフの動きを強めた。
 ドル円は、142.36まで下落、ユーロドルは、強いユーロ圏4月サービス業PMI・改定値や弱い3月卸売物価指数の反応は見えず、また独第1回首相指名投票で、キリスト教民主・社会同盟のメルツ氏の投票数が過半数に達しなかったが、次期首相就任は確実視されていることもあって1.1370まで反発、ポンドドルは、英4月サービス業PMI・改定値が予想を上回ったこともあって、1.3402まで買い戻された。
 一方クロス円では、ユーロ円が161.60まで一時下落、ポンド円は190.46から191.20で上下、オージー円は92.12まで下落後92.81まで反発、NZD円は85.27まで下落後85.82、カナダ円も103.26まで下落後103.84に反発を限定した。