昨晩の海外市場(2025/04/24)

昨晩の海外市場は、WSJが「米政府は貿易戦争の緩和に向けて対中関税の引き下げを検討」、「対中関税は50-65%に引き下げられる可能性」と報じたことで、米中貿易摩擦が緩和されるとの期待感がリスクオンの展開も、引き続き警戒感が残る形に留まった。また、米経済指標としては、4月製造業PMI・速報値は、予想を上回ったが、サービス業と総合PMIは、予想を下回った一方、3月新築住宅販売件数は予想を上回ったこと、米10年物国債利回りが、4.259%から4.395%まで上昇しドルを支えた。尚、ベッセント財務長官も「トランプ米大統領から対中関税引き下げの一方的な提案はない」、「米国は引き続き強いドル政策を維持」と述べている。
 ドル円は、ベッセント財務長官が、「日米協議では具体的な為替レート目標は設定されていない」と述べたこともあって143.58まで反発、ユーロドルは、ユーロ圏4月製造業PMI・速報値が予想を上回るも、サービス業PMIが予想を下回ったこともあり1.1440から1.1311まで下落、ポンドドルも英4月製造業PMI・速報値が予想通りも、4月サービス業PMIが予想より弱い結果となり1.3339から1.3250まで売りに押された。
 一方クロス円では、ユーロ円は161.13から162.47、ポンド円は188.24から190.32まで反発、オージー円は90.69から91.61、NZD円は84.73から85.57で上下、カナダ円は102.38から103.43まで買い戻された。