今日の裏読み、表読み(2025/04/16)

昨晩は、株価の落ち着きもあって、ドルに買い戻しが優勢となるも、今後トランプ大統領が、半導体や薬品の追加関税を発表することもあって、安心するのは時期尚早。不安定さが残ることは、留意しておきたい。
 金融政策としては、カナダ銀行が政策金利を公表する。予想は据え置きで、サプライズがなければ影響は少ないが、トランプ関税の影響もあり、今後も利下げの可能性が示唆されるとカナダドル相場の上値を押さえそうだ。
 経済指標としては、日2月機械受注、豪4月先行指数、中国の3月住宅価格指数、第1四半期GDP、3月小売売上高・鉱工業生産・固定資産投資、3月失業率・都市部、英3月消費者・小売物価指数、ユーロ圏2月経常収支と3月消費者物価指数・改定値、南ア2月小売売上高、米国では、3月小売売上高、3月鉱工業・製造業生産と設備稼働率、2月企業在庫と4月NAHB住宅市場指数などが発表される。 注目としては、中国の第1四半期GDPなどの一連の経済指標で、GDPは当局が結果を操作している可能性があるが、全般的に弱い結果が見えると、米中貿易戦争懸念もあって、リスクオフの動きにつながり易い。また米国では、3月小売売上高が焦点となるが、こちらも弱い結果見えると、株価面ではマイナスとなりそうだ。
 要人発言としては、パウエルFRB議長が「経済見通しについて」講演する。トランプ政権の関税政策に対する不透明感の中、引き続き利下げに否定的な見解が示されると、市場に失望を与えそうだ。

 戦略としては、ドル円は、142.07まで更に下値を拡大も現状はこれを維持して揉み合い気味。上値は、144.31が抑えると弱く、買いは利食い優先で、売りは越えるなら止めて145.14、147.15、148.27、149.15-24のギャップ、150.49、151.25-30、152.31越えをストップに順次売り場探し。下値は、142.24や142.07が維持されると売りは利食い優先で、買いは割れるなら止めて141.64、141円、140円、139.58割れをストップに順次買い場探しとなる。
 ユーロドルは、1.1473まで一時急騰も更なる展開とならず、上値は、1.1425-27が抑えると買いは利食い優先で、売りは越えるなら止めて1.1473をストップに売り直し、更に超えても1.15越えをストップに売り上がりとなる。下値は、1.1246が維持されると売りは利食いで、買いは割れるなら止めて1.1181、1.1154-58、1.1091、1.0923、1.0889、1.0840や1.0800、1.0733-64、1.0676、1.0600割れをストップに順次買い場探し。
 ポンドドルは、1.3252まで反発。上値は、1.33を前に上げ渋りでは、買いは利食いで、売っても超えるなら止めて1.3300、1.34や1.3434越えをストップに売り直しとなる。下値は、1.3164が維持されると売りは利食いで、買っても1.3123を割れるなら止めて1.3030、1.2985、1.2892、1.2830、1.2744や1.2708、1.2672、1.2560-83、1.2477割れをストップに順次買い直し。
 一方クロス円では、ユーロ円は、154.80を維持して164.19まで一時反発も上値を抑えられる形。上値は、163.26が抑えると買いは利食いで、売りは越えるなら止めて164.19、164.55、164.90-165.10越えをストップに順次売り場探し。下値は160.96が維持されると売りは利食いで、買っても割れるなら止めて159.17-46、158.36、157円、155.59、154.41、153.14、149.67割れをストップに順次買い場探し。
 ポンド円も187.69で下値を維持して195.98まで反発も更なる展開とならず、上値は189.83-190.10が抑えると買いは利食いで、売っても超えるなら止めて191.98、193.68、195.77-98、196.32、197.55、198.96、199.81をストップに順次売り直しとなる。下値は、186.58や86.02が維持されると売りは利食いで、買い下がっても割れるなら止めて184.38、182.81、180.09割れをストップに順次買い直しとなる。
 豪ドル円は、下落が86.05まで一時拡大。上値は、92円前後が抑えると買いは利食い優先で、売っても超えるなら止めて93.15、93.84、94.67、95.30-40、95.75越えをストップに順次売り直しとなる。下値は90円前後が維持されると売りは利食いで、買っても89.57を割れるなら止めて88.30、86.05、85.50や85.00、84.60割れをストップに順次買い直しとなる。
 NZD円は、79.82まで一時下値を拡大も維持する形。上値は、85.27が抑えると買いは利食いで、売りは越えるなら止めて84.75、85.27、86.87、87.18-48、87.97-25越えをストップに売り直しとなる。下値は、84円前後が維持されると売りは利食いで、買っても83.77を割れるなら止めて83.25、82.22、79.82、79.41-46、79.00、78.56割れをストップに買い直しとなる。