今日の裏読み、表読み(2024/05/30)

昨晩はドルに買い戻しが優勢となった。ただ、引き続きドルの日替わり的な展開は続いており、追いかけるのは避けたい。
 金融政策としては、南アフリカ準備銀行が政策金利を公表する。予想は据え置きであり、総選挙中のこともあって、恐らく政策金利は据え置かれる見通し。その場合影響は少ないが、声明などで今後の中銀の姿勢で、はっきり利下げ期待が示された場合は注意となる。
 経済指標としては、NZ4月住宅建設許可件数、豪第1四半期民間設備投資・住宅建設許可件数、スウェーデン第1四半期GDP・改定値、スイス4月貿易収支、5月KOF景気先行指数と第1四半期GDP、トルコ4月経済信頼感指数と貿易収支、ユーロ圏5月消費者信頼感と経済信頼感、4月失業率、南ア4月卸売物価指数、メキシコ4月失業率、加第1四半期経常収支、米国では、第1四半期GDPと個人消費の改定値、4月卸売・小売在庫、週間新規失業保険申請件数や4月住宅販売保留指数などが発表される。
 注目としては、米第1四半期GDPと個人消費の改定値となるが、強い結果が見えた場合、米長期金利の更なる上昇がドル相場を支える可能性は考慮して対応したい。
 本日も要人発言の機会も多く注意が必要だが、総じて想定の範囲の内容に留まれば、影響は限られる。一方入札を受けて、上昇を強めている米長期金利、軟調が見えている株価の動向にも注目して対応したい。また、明日に月末を控えて、月末のフローの動きも考慮して対応したい。

 戦略としては、ドル円は、156.78から153.60まで調整を維持して、157.71まで上値を拡大。上値は、158円が抑えるか注目となるが、売りは158.50越えをストップに売場を探す形。超えても159.58や160.17をストップに、再度売り直しとなる。下値は、157円を前に下げ渋りでは売りは利食いで、買いは156.89や156.59割れをストップ、割れても155.85割れをストップに、買い直しとなる。また更に割れるケースからは、なら155.25、153.60、152.80、151.86、151.58、150.80、150.26、149.94を順次ストップに買い場探しとなる。
 ユーロドルは、1.0602を維持して、1.0895まで再反発も、現状は上値を抑える形。上値は、1.0889-95を前に、上げ渋りでは買いは利食いで、売っても超えるなら止めて1.0943、1.0981、1.0996-98をストップに、順次売り場探しとなる。下値は、1.0800前後の維持では売りは利食いも、買いは1.0760割れをストップ、割れるケースからは1.0724、1.0674、1.0624-49、1.0600割れをストップに買い直しとなる。
 ポンドドルは、下値を1.2300で維持して、1.2801まで反発。上値は、1.2801-23が押さえると買いは利食いや売り狙い。超えても1.2895、1.2996をストップに、順次売り直しとなる。下値は、1.2644-68を前に下げ渋りでは、売りは利食いで、買っても割れるなら止めて、1.2580、1,2503、1.2423-46、1.2300-32割れをストップに順次買い場探しとなる。
 一方クロス円では、ユーロ円は、171.56まで一時上昇後、164.02まで下落もこれを維持して、170.80まで再反発。ただ、上値追いは出来ず、上値は170.80が押さえると買いは利食いで、売って超えるなら止めて171.56をストップに売り直し。下値は、170円前後を前に下げ渋りでは売りは利食いで、買いは、168.82割れをストップ、割れても167.32、166.74、165.64、164.02割れをストップに買い場探しとなる。 
 ポンド円は、200.75まで上値を再拡大も、上値追いも厳しい。これが押さえるなら買いは利食いで、売りは201.15越えをストップとするか、202.15越えをストップに売り直し場を探したい。下値は、199円ミドル前後が維持されると売りは利食いとなるが、買いはできれば、ストップを197.38割れとして、199円前後、198.00-50方向まで買い下がり。割れても197円から196円方向と、慎重に値幅を取って買い下がって、ストップは深めの195.05割れ。割れても194.49-75ゾーン、193.84-05、193円割れ、191.37、190.83-10、190.00-30割れをストップに順次買い場探しとなる。
 豪ドル円は、上値を104.95まで上値を拡大後、100.46で下値を支えて、104.87まで再反発も現状はこれが上値を抑える形。上値は104.87-95を前に上げ渋りでは利食いで、売っても超えるなら止めて、105.50や106円越えをストップに売り直しとなる。下値は、103.48を前に下げ渋りでは、売りは利食いで、103円まで買い下がっても、ストップは102.81割れ。割れるケースからは、101.83、101.59、100.46、99.75-94割れをストップに順次買い直しとなる。
 NZD円は、96.75まで上値拡大も、上値追いも厳しい。上値は、96.75を前に上げ渋りでは買いは利食い、売りは97.00や97.50をストップに売り場を探したい。下値は、95.50-00の維持では売りは利食いで、買いは95.08-25割れをストップ、割れても94.15-16や93.70割れをストップ、更には93.15-49ゾーン、92.47、91.19や90.82をストップに押し目買いとなる。