今日の裏読み、表読み(2023/07/07)

昨晩は強い米経済指標が、米長期金利を押し上げたが、ドル買いは限定されている。相場に方向感が見えない状況が続いており、あまり方向感を決めて取引するのは危険かもしれない。また、本日は週末であり、一定のポジション調整が出る可能性にも留意して対応したい。
 経済指標としては、日本の5月全世帯家計調査・毎月勤労統計調査、5月景気先行指数・一致指数の速報値、スイス6月失業率、独5月鉱工業生産、英5月ハリファックス住宅価格、仏5月国際収支、メキシコ6月消費者・5月生産者物価指数、加6月雇用統計とIvey購買部協会指数、米6月雇用統計などが発表される。
 注目はやはり米6月雇用統計となるが、前日に発表されたADP全米雇用報告が、大幅に強かったことで、期待感は高まるが、労働省の雇用統計とは、算出方法が異なることでサプライズも想定される。また平均受給の伸び悩みも想定されることで、巻き戻しの動きには留意しておきたい。

 戦略としては、ドル円は、上値を145.07でCapされて、調整が143.56まで拡大もこれを維持する形。底堅い状況が続いているが、引き続き145.07が当面の高値として意識されるなら、上昇もおぼつかない。ただ、本日は米雇用統計の結果次第で、荒れた展開に注意しておきたい。上値は引き続き145.07が押さえると売り狙いで、超えても未だ窓の上限が145.11-17に残っており、145.50まで売り上がって、ストップは146越えとしたい。一方下値は、143.56を前に、押し目は買いも、割れるなら止めて、ストップは142.94割れにおいて、買い下がる形だが、こういった下落では、反発してもしっかりと利食っておきたい。
 ユーロドルは、1.1012で上値を押さえられて、調整が1.0834まで下値を拡大も、更なる展開とならず、総じてレンジ的な相場は続いている。引き続きこのブレイクを睨んだ対応となる。上値は、まず1.0900-08が押さえるか見て対応となるが、超えても1.0934-42ゾーンが押さえるとこれをストップに売るか、超えるケースでは、1.0962-77や1.1012をストップに売り直しとなる。ターゲットは、1.0834が維持されると利食いや買い狙い。割れるなら止めて、再度1.0800方向への下落では、買い場探しとなるが、このストップは1.0773割れで対応したい。ただ、この買いのターゲットは、その直近の高値が押さえると利食い優先となる。
 ポンドドルは、1.2308を安値に1.2849まで反発後、1.2591まで下落もこれを維持する形。上値は、1.2785が押さえると売り、超えても1.2837-49をストップに売り直しとなる。ターゲットは、1.2658が維持されると利食いや買い狙い。割れても1.2591をバックに買い場探し。ただ、割れるなら止めて1.2500-50ゾーンでの買い直しとなるが、このストップは1.2368割れでの対応となる。
 一方クロス円は、高値圏から一定の調整となっているが、昨日の安値が維持されると早期は押し目買いも、ターゲットは28日の高値や直近高値が上値として、抑えられると利食いやこれをストップに売場探しから、売りのターゲットも23日の安値を前に、利食いやこれをストップに買い直しで、この場合のターゲットは、それまでの高値が押さえると利食いを優先しながらの対応となる。