昨晩は、FOMC議事録の発表にも相場は、揉み合い気味の展開に留まった。ただ、本日は米経済を見る上で重要な指標の発表が続くことで、結果次第で相場に大きな流れが見えるか注目したい。
経済指標としては、日本では、週間対外対内証券売買契約等の状況・対内株式、豪5月貿易収支、独5月製造業新規受注、英6月建設業PMI、ユーロ圏5月小売売上高、加5月貿易収支、米国では、MBA住宅ローン申請指数、6月ADP全米雇用報告、5月貿易収支、週間新規失業保険申請件数、6月サービス業・総合PMIの改定値、6月ISM非製造業景況指数・総合指数と5月JOLTS求人件数などが発表される。
注目としては、日本では、株価の堅調が続く中、外人買いの影響が指摘されており、週間対外対内証券売買契約等の状況で、引き続き外人買いが続くのか焦点。ユーロ圏5月小売売上高は、直近欧州経済の減速が指摘されており、弱い結果がリスクとなる。一方米国では、週末の雇用統計の発表を控えて、6月ADP全米雇用報告、週間新規失業保険申請件数や5月JOLTS求人件数などの強弱が焦点。また、景況感を見る上では、6月サービス業・総合PMIや6月ISM非製造業景況指数・総合指数が大きな注目となるが、雇用の堅調が続いても、景況感の弱い内容が見えた場合、リスクオフの動きが広がり易い。
戦略としては、ドル円は、上値を145.07まで上値を拡大も現状は高値圏での保合が続いている。ただ、145円はサイコロジカル的に強く、財務省の円買い介入に対する警戒感も残っており、当面の上値となるのか注目されるが、本日は米経済指標の結果次第で、荒れた展開に注意しておきたい。基本は143.99と145.07のブレイクが焦点となるが、一応逆張りを検討するも、ブレイクの場合、上値は未だ窓の上限が145.11-17に残っており、145.50まで売り上がって、ストップは146越えとしたい。一方下値は、143.99や143.73-83も割れるケースからは、143円ミドルから買い場探しで、このストップは142.94割れでの対応となるが、こういった下落では、反発してもしっかりと利食っておきたい。
ユーロドルは、1.1012で上値を押さえられて、調整が1.0835まで拡大も、これを維持する形。総じてレンジ的な相場は続いており、引き続きこのブレイクを睨んだ対応となる。上値は、まず1.0908をストップに売り狙い、超えても1.0934-42ゾーンが押さえるとこれをストップに売るか、超えるケースでは、1.0962-77や1.1012をストップに売り直しとなる。ターゲットは、1.0835が維持されると利食いや買い狙い。割れるなら止めて、再度1.0800方向への下落では、買い場探しとなるが、このストップは1.0773割れで対応したい。ただ、この買いのターゲットは、その直近の高値が押さえると利食い優先となる。
ポンドドルは、1.2308を安値に1.2849まで反発後、1.2591まで下落もこれを維持する形。上値は、1.2736-60ゾーンが押さえるとこれをストップに売りも、超える場合は1.2837-49をストップに売り直しとなる。ターゲットは、1.2658が維持されると利食いや買い狙い。割れても1.2591をバックに買い場探し。ただ、割れるなら止めて1.2500-50ゾーンでの買い直しとなるが、このストップは1.2368割れでの対応となる。
一方クロス円は、高値圏での保合が続いている。引き続き28日の高値や直近高値が上値として、意識されるか注目となる。あくまで下落があれば買い場を検討する形だが、早期は直近の高値が押さえると売っても、下げが甘ければ買い戻しながらの対応で、ターゲットは30日の安値が維持されると利食いや買いも、割れるケースからは、23-26日の安値を前に、利食いやこれをストップに買い直しで、この場合のターゲットは、それまでの高値が押さえると利食いを優先しながらの対応となる。