昨晩は、ドルが堅調な推移も、総じて大きな動きが出ない形が続いている。本日も大きな方向感につながらない可能性に留意しておきたい。
金融政策としては、スウェーデン中銀が政策金利を公表する。0.25%の利上げが想定されているが、織り込みの範囲に留まりそう。
経済指標としては、日本の5月小売業・百貨店・スーパー販売額と6月消費者態度指数、NZ6月ANZ企業信頼感、豪5月小売売上高、 英5月消費者信用残高と住宅ローン貸付額・承認件数、ユーロ圏6月消費者信頼感・経済信頼感、南ア5月卸売物価指数、トルコ5月外貨準備高、独6月消費者物価指数・速報値、米国では、週間新規失業保険申請件数、第1四半期GDPと個人消費・確定値、5月住宅販売保留指数などが発表される。
注目としては、 ユーロ圏では、6月消費者信頼感・経済信頼感や独6月消費者物価指数の強弱次第となるが、リスクは弱い結果。またトルコの外貨準備は、減少傾向が見えるとトルコリラ売りに繋がり易い。一方米国では、週間新規失業保険申請件数や第1四半期GDP・個人消費が焦点。直近良好な指標が目立つ中、こういった面を再確認できるか注目となる。
要人発言は、本日もパウエルFRB議長が、スペイン中銀のイベントに参加する予定。ただ、直近発言からサプライズがなければ、影響は限られそう。またEU首脳会議の影響はなく、引き続き株価や長期金利の動向を睨んでの対応となる。
戦略としては、ドル円は、上値を144.62まで上値を拡大。堅調が続いているが、何か材料が出た場合、落ちるスピードが速まるリスクは、留意しておきたい。まず上値は144.62が押さえると売ってみる形も超えるなら止めて、再度145.00方向への上昇で売場探し。ストップは145円ミドル越えでの対応となる。売りのターゲットは、下げが甘ければ買い戻し、または143.82-00ゾーンが維持されると買い戻しで、この位置の買いは、143.73割れ。割れるケースからは142.94割れをストップに買い場探しとなるが、こういった下落では、反発がCapされると利食いを優先したい。
ユーロドルは、1.1012まで一時上値を拡大も更なる展開となっていない。ただ、下値も1.0845で維持されており、このブレイクを睨んで、逆張りを検討したい。上値は、1.0962-77をストップに売場探し。超えても1.1012をストップに売り直しとなる。ターゲットは、1.0897が維持されると利食いで、割れるケースでも、1.0845を前に下げ渋りでは利食いや買いも割れるなら止めて、1.0800方向への下落では買い直しで、このストップは1.0773割れで対応したい。ただ、この買いのターゲットは、その直近の高値が押さえると利食い優先となる。
ポンドドルは、1.2308を安値に1.2849まで反発後、1.2607まで下落。突っ込み売りは出来ず、早期は、これが維持されると買っても、ターゲットは、1.2684-00ゾーンが抑えると利食いで、更に売りはこの位置から売り上がって、ストップは1.2760越え。超えても1.2837-49をストップに売り直しで、このターゲットは、それまでの安値が維持されると利食いとなる。またもし、1.2607を割れても、日足の基準線が1.l2579に位置しており、買い直し場を探すが、このストップは、1.2487割れでの対応となることで、買い下がりの余裕を持って対応したい。
一方クロス円は、まちまちの展開だが、引き続き上値追いは避けたい。買いはあくまで下落があれば検討する形で、早期は直近の高値が押さえると売っても、下げが甘ければ買い戻しながらの対応で、買いは昨日の安値が維持されるとこれをストップに検討する形。また割れても23-26日の安値をストップに買い直すが、この場合のターゲットは、それまでの高値が押さえると利食いを優先しながらの対応となる。