昨晩もドル買いが続いたが、本日は週末もあって、一定の巻き戻しも想定して対応したい。
経済指標としては、日本の5月東京都区部消費者物価指数と4月企業向けサービス価格指数、豪4月小売売上高、英4月小売売上高、スイス4月非農業部門雇用者数、仏5月消費者信頼感指数、米国では、4月個人所得・消費支出、4月卸売在庫・小売在庫、4月耐久財受注と5月ミシガン大学消費者信頼感指数・確報値などが発表される。
注目は米4月個人所得・消費支出で、強弱次第でドルに売り買いが出易いが、昨晩の指標からは強い結果がリスクとなりそうだ。ただ、前述の通り週末でポジション調整も出易く、株価や米長期金利の反応を睨んだ対応となりそうだ。
戦略としては、ドル円は、下値を137.43で維持して140.23まで反発。一過性の上昇が続いており、押し目買いが良い状況も、週末もあって、やはり上値追いは厳しい。買いはしっかりと押し目を待って対応したい。早期は140.23が押さえると売りも、割れるなら止めて、140円ミドルから売り直しで、ストップは141円越え。ターゲットは、139.40-70ゾーンが維持されると利食いで、この位置の買いのストップは139.18割れ。割れるケースでは、138.79をストップに買い直しで、ストップを更に下げて138.23割れとするなら買い下がりとなる。ただ、こういった買いの場合は、それまでの高値が上値を抑えると利食い優先となる。
ユーロドルは、上値を1.1092-95で抑えられて、軟調が続いている。ただ、突っ込み売りは出来ず、戻りを待っての売りとなる。早期はストップを、維持を確認しながら慎重に買っても、ストップは1.0631割れで、買い下がりの余裕を持って対応。上値は1.0760-80ゾーンが押さえると利食いや売りも、ストップは1.0801越え。売りは1.0832や1.0850をストップ、超えても1.0874や1.0905の戻り高値を睨んで売り狙いとなるが、売りのターゲットは、それまでの安値が維持されると利食い優先となる。
ポンドドルは、1.2680で抑えられて、1.2308まで下値を拡大。突っ込み売りは出来ず、ここからの調整では1.2273割れをストップに買い場探しとなる。一方上値は、1.2387が押さえると利食いで、超えても1.2415-70が押さえると利食いや売り狙いで、ストップは1.2471-84越え、または1.2511越え。この売りのターゲットは、それまでの安値が維持されると利食い優先が安全となる。
一方クロス円は、まちまちの展開で、ユーロ円やカナダ円は高いが、ポンド円は揉み合い、オセアニアは軟調な展開で、こういった展開が続くかだが、本日は週末もあって、弱いオセアニアは買い場探しから、ユーロ円やカナダ円は、慎重な売り場探し、ポンド円は、大きめの上下があれば逆張りから入って、軽く抜くようなスタンスで検討したい。