昨晩の海外(2023/05/25)

昨晩の海外市場は、マッカーシー下院議長が「債務上限協議は建設的であり、本日も交渉を行う」と楽観的な発言をしたが、米共和党交渉担当者のグレイブス下院議員が「バイデン政権との債務上限問題を巡る交渉について進展はない」と発言。米債務上限問題を巡る不透明感から米株価3指数が軟調な推移となり、リスクオフ的なドル買いが続いた。また、ウォラーFRB理事が、「今後のデータ次第も、データは6月会合での利上げを裏付ける可能性がある」と述べたことで米10年物国債利回りが3.740%まで上昇、ドルを支えた。尚、5月2-3日開催分のFOMC議事録では、「今後の金融政策はデータ次第と強調され、追加利上げをめぐっては意見が分かれるも、利下げの可能性は低い」との見解が示されたが、ドル売りは一時的に留まった。
 ドル円は、138.34を下値に、米長期金利の上昇を受けて139.41までじり高、ユーロドルは、弱い独5月ifo企業景況感指数を受けて1.0748まで下落後、1.0801まで反発も、その後は再びじり安となり、ポンドドルは、英4月消費者物価指数が予想を上回ったが、1.2358まで下値を広げた。
 一方クロス円は、まちまちの展開。ユーロ円が149.93まで上昇、ポンド円は171.24まで下落後142.43まで反発、オージー円は90.77、NZD円は84.70まで一時値を下げ、カナダ円は102.13から102.67まで反発した。