昨晩の海外市場は、週間新規失業保険申請件数が予想より改善、米5月フィラデルフィア連銀製造業景気指数が予想を上回ったこと、 ローガン・ダラス連銀総裁が「現在のデータは、利上げ停止を正当化しない」、ブラード・セントルイス連銀総裁が「インフレに対する保険政策として利上げを続けることを支持」と述べたことなどから米長期金利が上昇、ドル買いが優勢となった。また、米債務上限問題では、マッカーシー共和党下院議長が、「来週、下院で債務上限合意を討議する必要がある」との見解を示し、与野党協議の進展期待からNY株価3指数が堅調に推移し、リスクオンの動きをサポートした。一方パトリック・マクヘンリー下院金融サービス委員会委員長が「米債務上限に関する交渉は何も進んでいない」と述べたが悪影響は限られた。
ドル円は138.75までじり高、ユーロドルは1.0763、ポンドドルは、1.2392まで売りに押された。
一方クロス円では、ユーロ円は148.78から149.42、ポンド円は171.20から172.17、オージー円は91.25から91.98、NZD円は85.88から86.34まで反発、カナダ円はマックレム・カナダ銀行総裁が「利下げについて考えるのは時期尚早」、「6月の金利決定は経済データに基づいて決定される」と述べたこともあって、102.85まで上昇した。