昨晩も堅調な日経平均株価を受けて円売りが継続した。本日も日経平均の株価次第となりそうだが、ただ、既に2021年9月の高値30795円に迫る動きとなっており、利食いも出易い状況は留意しておきたい。
金融政策としては、メキシコ中銀が政策金利を公表する。一応据え置きが想定されており、予想通りなら影響は少ないが、サプライズは利上げとなることで、その場合メキシコペソの一段高に注目となる。
経済指標としては、NZ第1四半期卸売物価指数、日本の4月通関ベース貿易統計、豪4月雇用統計、加4月新築住宅価格指数、米国では、 週間新規失業保険申請件数、5月フィラデルフィア連銀製造業景気指数、4月中古住宅販売件数と景気先行指標総合指数などが発表される。
注目としては、NZ第1四半期卸売物価指数や豪4月雇用統計は、結果の強弱次第で、一定の動きを示しそう。日本の4月通関ベース貿易統計は、サプライズ的な改善が見えない限りは反応はなさそう。一方米国では、週間新規失業保険申請件数、5月フィラデルフィア連銀製造業景気指数や4月景気先行指標総合指数とも直近の弱い状況が継続するかが焦点となる。その場合一時的なドル売りのリスクには注意しておきたい。
要人発言としては、日米首脳会談の影響は少なく、米銀2行破綻巡る公聴会も、既に株価が一定の戻りを示現しており、反応は特別なさそうだ。
戦略としては、ドル円は、133.50から137.71まで反発、堅調が続いている。引き続き押し目が得策だが、下げる時はスピードが速まるので、材料次第だが、上値は追わない方が良さそう。早期は昨晩の高値が押さえると売っても、超えるなら止めるスタンスは重要。下値は136.70-00ゾーンの維持では利食いで、この位置の買いは136.27割れをストップ、割れても135.00-50ゾーンがあれば買い直しで、このストップは135円割れとするか、買い下がりを見込むなら、133.75割れなら理想的。ただ、こういった下落では、それまでの高値が押さえると利食い優先が安全となりそうだ。
ユーロドルは、上値を1.1092-95で抑えられて、調整が1.0811まで拡大。既に日足の雲に迫っており、突っ込み売りは推奨されない。ここからは慎重に買い場探しで、ストップは1.0788割れまたは、更に買い下がるなら1.0700割れで対応したい。ターゲットは、1.0850が押さえると弱く、利食いながらだが、毛折るなら1.0874,1.0905の戻り高値を睨んで、利食いや売り狙いとなるが、売りのターゲットは、それまでの安値が維持されると利食い優先となる。
ポンドドルは、1.2680で抑えられて、1.2422まで下値を拡大も、これを維持する形。ここからの反発では、1.2547や1.2680をストップに売場探し。ターゲットは、1.2438-45ゾーンが維持されると利食いで、この位置の維持では買っても、ストップは1.2422割れ。割れるケースでは、1.2335割れをストップに、買い場を探したい。この買いのターゲットは、それまでの高値が押さえると利食い優先が安全となる。
一方クロス円は、11日の安値からの反発が続いているが、上値追いは避けたい。ここからの上昇では、昨日の高値をストップに売場探しで、売りのターゲットは、昨日や16日の安値が維持されると利食いを優先しながら、買いもこれをストップに検討するか、割れるケースでは、11-12日の安値を睨んで買い場探しとなる。ただ、こういった下落では、16日の安値や15日の高値が押さえると利食い優先となる。