昨晩は、ドルに買い戻しも大きな動きは見えず、堅調が続く日経平均株価を背景に円の軟調が続いた。円相場に関しては、直近日経平均株価との連動性が続く、本日もこの動向次第となりそうだ。
経済指標としては、日本の1-3月期GDP・1次速報値、豪第1四半期賃金・賃金コスト指数、中4月住宅価格指数、日3月鉱工業生産・設備稼働率、仏3月失業率、ユーロ圏4月消費者物価指数・改定値、加3月対内・対外証券投資額、米国では、MBA住宅ローン申請指数、4月住宅着工・建設許可件数などが発表される。
本日は注目材料が薄く、日本の1-3月期GDP・1次速報値は変化があっても影響は少なく、ユーロ圏4月消費者物価指数も改定値であることもあって、反応は限られそうだ。
その他本日も要人発言の機会が多く、6月のFOMCを睨んだ発言には注意。一方米債務上限問題では、バイデン大統領のアジア訪問で、しばらくは協議がなされないことで、この影響は限られそうだ。引き続き株価や米長期金利を睨んでの対応となる。
戦略としては、ドル円は、133.50から136.68まで反発、堅調が続いているが、若干上げスピードが鈍っていることは注意で、押し目があれば買いが良いが、上値は追わない方が良さそう。早期は昨晩の高値が押さえると売っても、超えるなら止めるスタンス。下値は136円前後の維持では利食いで、この位置の買いは136.64割れをストップ、出来れば135.00-50ゾーンがあれば買いの好機。このストップは135円割れとするか、買い下がりを見込むなら、133.75割れなら理想的。ただ、ターゲットは、それまでの高値が押さえると利食い優先が安全となりそうだ。
ユーロドルは、上値を1.1092-95で抑えられて、調整が1.0846まで拡大も、これを維持する形。安値圏でのもみ合いであり、逆張り的となるが、直近レンジとなる1.0846と1.0905のブレイクのリスクも考慮して対応したい。上値は引き続き昇では1.0936越えや1.0007越えをストップに売場探し。ターゲットは、1.0846が維持されると利食いで、一方買いは、1.08前後の日足の雲を睨んで買い下がり場を探して、ストップは、1.0788割れとなる。
ポンドドルは、1.2680で抑えられて、1.2436まで下値を拡大も、これを維持する形。ここからの反発では、1.2547や1.2680をストップに売場探し。ターゲットは1.2436-65が維持されると利食いで、買いは1.2335割れをストップに、買い場を探したい。買いのターゲットは、それまでの高値が押さえると利食い優先が安全となる。
一方クロス円は、11日の安値からの反発が続いているが、上値追いは避けたい。ここからの上昇では、10日や8日の高値をストップに売場探しで、売りのターゲットは、昨日や11日の安値が維持されると利食いを優先しながら、逆張り的にしっかりと利を取りたい。