昨晩の海外市場は、注目の米4月消費者物価指数が、前年比で4.9%と予想の5.00%を若干下回り、2年ぶりの低水準となったことで、ドル売りが先行した。ただ、一部報道で、「アブダビ首長国の王族が経営権を握る投資会社ロイヤル・グループが、世界的なリセッション懸念を背景に米国株を空売り」との報道もあって、NY株価3指数が大きく反落したことで、リスクオフの動きも広がった。
ドル円は、米10年物国債利回りが3.431%まで低下したことで134.11まで下落、ユーロドルは、1.0942まで下落後、「欧州中央銀行の一部当局者は、インフレを十分に抑制するため、9月までの利上げが必要な可能性を受け入れ始めつつある」との観測報道を受けて、1.1007まで上昇も、このレンジでの動き、ポンドドルも1.2599から1.2680で上下した。
一方クロス円では、ユーロ円が147.04、ポンド円は169.11、オージー円は90.51、NZD円は85.06、カナダ円は100.02まで売りに押された。