昨晩の海外(2023/05/04)

昨晩の海外市場は、米4月ADP全米雇用報告や4月ISM非製造業指数が予想を上回ったが、FOMCを前に相場の反応は限られた。一方注目のFOMCで、0.25%の利上げが発表され、声明において「幾分の追加的な金融政策引き締めが適切になるかもしれないと予想する」とした前回の表現が削除され、「インフレ率を長期的に2%に戻すのに十分な金融政策スタンスを達成するため、どの程度追加の政策が適切であるかを決める際、金融政策の累積引き締め、金融政策が経済活動やインフレに影響を与える時間差、および経済と金融の動向を考慮する」との文言が追加されたことで、「利上げ停止の可能性が示唆された」と一時ドル売りが強まった。ただ、一定の織り込みもあって、その後ドルの買い戻しが出るも、パウエルFRB議長が記者会見で、利下げの可能性を否定するも、利上げ停止時期に関して、「6月の会合で議題に上がるでしょう」と発言、また株取引終了後に「米地銀パックウエスト・バンコープは売却を含めて戦略的選択肢を検討」との一部報道が伝わると、時間外の米株価3指数先物が一段と下落、リスク回避の円買いが強まる形で引けた。
ドル円は、134.84まで下落後、135.70まで一時反発も、一部通信社が「米地銀パックウエスト・バンコープは売却を含めて戦略的選択肢を検討」報じられたことで、引け際に134.71まで下値を拡大した。またユーロドルは、1.1019から1.1091まで上昇後1.1037まで売りに押され、ポンドドルも1.2482から1.2591まで反発後、1.2538まで利食いに押された。
 一方クロス円では、ユーロ円が149.32から149.98まで反発後149.15、ポンド円は169.15から170.40まで反発後169.41、オージー円は90.06から90.72まで反発後89.99、NZD円は85.15から84.68まで反発後83.99、カナダ円は99.13から99.85まで反発後、99.03まで下値を拡大した。