昨晩は、ドルに買い戻しが優勢となった。ただ、米長期金利の動向に右往左往するだけで、大きな方向感となっておらず、追いかけるのは避けておいた方が良さそうだ。
経済指標としては、 豪準備銀行の金融政策会合議事録公表、中国の第1四半期GDPと3月小売売上高・鉱工業生産・固定資産投資、英3月雇用統計、独ユーロ圏4月ZEW景況感調査、ユーロ圏2月貿易収支、加3月消費者物価指数、米3月住宅着工・建設許可件数などが発表される。
RBAの議事録に関しては、現状政策金利の据え置きを続けているが、引き続き今後の状況次第では、利上げ再開の可能性が示唆される見通しも、一定の織り込みの範囲。中国の経済指標は強い結果が想定されるが、株価が好感しても、為替市場に対する影響は限られそう。また今夜の米指標の影響は少ないが、英3月雇用統計や独ユーロ圏4月ZEW景況感調査の結果如何では、相場が一定の反応を示す可能性は留意しておきたい。
株価面では、今週からスタートしている米企業決算次第だが、総じて好調は維持されそうで、そういった結果が株価を支えるとリスクオン気味になることで、米長期金利の動向と合わせて、引き続き注視して対応したい。
戦略としては、ドル円は、昨晩の日足の一目均衡表の雲の上限となる134.48を若干超える134.57まで上昇。ただ、未だだましのリスクもあり、上値追いも厳しい。一応早期にはこれが上値を抑えると売り狙いから、下値は134.20-30が維持されると強く利食いも、割れるなら133.63-74の戻り安値圏を前に、下げ止まりでは利食い優先で、また買いも検討したい。ストップは133円割れとして、買い下がりの余裕を持って対応したい。また上値は、134.57を越えても、135円は強く、売り直し場を探したい。
ユーロドルは、反発が1.1076で抑えられて、調整が1.0909まで拡大。ただ、突っ込み売りは出来ず、早期は、1.0896割れをストップに買い場探し。割れても1.0831をストップに買い直しとなる。一方上昇があっても、1.10や1.10ミドルが押さえると利食いや売り狙いで、このストップは1.1076越えとなる。
ポンドドルは、1.2547から調整が1.2354まで拡大。こちらも突っ込み売りは出来ず、早期はストップを1.2344割れとして買い狙い。一方上値は、1.2438が押さえると利食いで、売りもこれをストップに検討、超えても1.2547をストップに売り直しとなる。
一方クロス円も、上昇が続いているが、上値追いは出来ず、引き続きに、慎重に過去の高値をバックに、売り場探し。ターゲットは、前日の安値や前々日の安値維持では、利食い優先や買いも狙いながら、しっかりと反発では利食いながら対応したい。