昨晩は、米CPIを受けてドル全面安となった。これで次のFOMCでの0.25%の利上げは織り込まれており、更にドル売りとなるかは注意したい。
本日の経済指標としては、豪11月居住用・投資用住宅ローン、中国の12月貿易収支、英11月月次GDP、11月鉱工業・製造業・建設部門生産と貿易収支、スウェーデンやハンガリーの12月消費者物価指数、仏12月消費者物価指数・改定値、ユーロ圏11月鉱工業生産と貿易収支、米12月輸入・輸出物価指数と1月ミシガン大学消費者信頼感指数・速報値などが発表される。
注目としては、中国の貿易収支は、弱い結果なっても影響は限られそう。ただ、英国の指標は、弱い結果がリスクとなることで、予想対比の結果次第も特に既にポンドが大分買われていることは注意しておきたい。また、ミシガン大学消費者信頼感指数も弱い結果がリスクとなりそうだ。
その他引き続き米長期金利の動向、本格的にスタートする決算を受けた株価の動向、また週末のポジション調整の動きも留意して対応したい。
戦略としては、ドル円は想定外の下落となった。予想通りのCPIで、これまで下げるのか不思議だが、それまで買われ過ぎとなっていた形なのかもしれない。ともかくこれで上値は重くなりそう。ただ、久々のレベルであり、東京仲値では、輸入勢から一定の買いも入ることで、早期は128.87をストップに買い場探しから、上値は129円ミドルが押さえると利食いで、売りはできれば130円前後から売り上がって、ストップは131.20越えで対応するが、こういった売りも現状は129円を前に下げ止まりでは利食いを優先したい。
ユーロドルも指摘したレンジの上抜けから1.0867まで上昇。上値追いはしづらく、早期は売り狙いも、下値はそれまでの高値1.0777-1.0800ゾーンなどが維持されると利食いや買い狙いで、このストップは1.0750割れまたは、1.0712割れで対応したい。
ポンドドルも、1.2247まで上昇。ただ、本日は指標の発表が混乱となる可能性があるので注意。一応この高値が押さえると売り狙いからターゲットは、1.2147-80などが維持されると利食いで、また買いはこういった位置から1.21まで買い下がって、ストップは1.2080割れで対応したい。買いの利食いは1.22が押さえると利食い優先となる。
一方クロス円は、一定の調整が示現しており、ここからは慎重に、1月3日の安値を睨んで買い場探しからだが、上値はやれやれの売りが出易く、反発ではしっかりと利食って、12日の高値をバックに売り場も探したい。