今日の裏読み、表読み

昨晩の相場も、木曜日の米12月消費者物価指数の発表を控えて様子見ムードに留まった。本日はこの結果が大きな焦点となるが、 前年同月比で前回7.1%から予想6.5%と大幅な下落が想定されているが、既に弱いことが相当織り込まれており、予想を上回ると、サプライズ的なドル買いが出易いことは、留意して対応したい。
その他経済指標としては、日本の11月国際収支と12月景気ウオッチャー調査、豪11月貿易収支、中国の12月消費者・生産者物価指数、米国では、週間新規失業保険申請件数や12月クリーブランド連銀・消費者物価指数などが発表される。
注目度の高いものはないが、日本の国際収支は、若干の改善が予想されているが、あくまでサプライズ的な改善が見えないと影響は限られそう。また、中国の物価指数は弱くても、ゼロコロナ政策の影響もあって、反応は限られそう。一方米国の週間新規失業保険申請件数は、強弱次第だが、基本米雇用の良好さもあって、影響は大きく出ない見通し。
要人発言としては、日銀支店長会議で、黒田銀総裁が挨拶する。YCCの変動幅の拡大以降、日銀の利上げに思惑が高まっているが、直近の発言同様に利上げではない旨を繰り返すと見られるが、総じて影響は限られそう。一方米国では、ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁やブラード・セントルイス連銀総裁の発言機会があるが、直近FOMCの利上げが長引くとか、そうでないとかの思惑で相場が日替わりの動きをしているだけに、両氏の発言次第では、一定の影響があるか注目しておきたい。
その他米財務省の30年物国債が入札される。入札結果を受けた米長期金利や株価の動向には、引き続き注視して対応したい。

戦略としては、本日は米CPI次第で、荒れた動きとなるので注意しておきたい。
ドル円は、昨日132.87まで上値を拡大したが、更なる展開となっていない。一応押し目は131.30をストップに買い狙いとなるが、米CPI次第となるので、予想を下回った場合、これを割れるケースも考慮するなら、131円前後から130円まで慎重に買い下がる形で、129.92や129.52割れをストップに検討となる。一方上値は、強い結果となるなら、上値は134.10越えをストップに大きめの反発で売り狙いとなる。ただ、その場合、132.65-87ゾーンが維持されるなら利食い優先が良さそうだ。 
ユーロドルは、高値圏で揉み合いが続いている。1.0712と1.0776のブレイクを見る形だが、基本は吹けば売り狙い。1.08越えをストップに対応しても、1.0712が維持されると利食い。割れるなら1.0700や1.0650を睨みながら、下げ止まりでは利食い優先から、買い場探しとなるが、このストップは1.0634割れなどで対応。また更に割れても1.0597割れをストップに買い直しとなる。 
ポンドドルも、1.2210を高値に調整が続いており、これをストップに売り狙いから、ターゲットは1.2100の動向次第。しっかりと割れると1.20ミドルで利食い優先。この位置の買いは1.2035をストップに検討するが、1.2110が上値を抑えると利食いを優先したい。 
一方クロス円は、高値圏での推移が続いている。株価次第の面はあるが、基本的には、高値圏にあって、慎重に現状の高値が抑えることを確認して、売り狙いから下げが甘ければ利食い優先。買いCPI次第で、大きく下げるケースも想定して対応したい。