昨晩の海外市場は、日銀が「YCCによる長期金利の変動幅を従来の±0.25%程度から±0.50%程度に拡大」を発表、日銀による実質利上げと市場が捉えたことで、サプライズ的な円の買いが続いた。米11月住宅着工件数は予想を上回った一方、建設許可件数は予想より弱く、米10年物国債利回りは、日本国債の下落もあって3.701%まで上昇、NY株価3指数は堅調となったが、円売りは限られた。
ドル円は、アジアの安値から黒田総裁の「利上げではない」との発言もあって、132.90まで反発も上値を押さえられて、その後は130.85まで一過性の下落となった。またユーロドルは1.0594から1.0658まで反発後、予想を下回るユーロ圏12月消費者信頼感指数・速報値もあって売りに押されたが、総じて揉み合いの範囲、ポンドドルは1.2198から1.2099で上下の動きに留まった。
一方クロス円では、ユーロ円は、138.18、ポンド円が158.59、オージー円は87.02、NZD円は82.67、カナダ円は95.86まで一時下落した。