昨晩は米CPIの結果を受けて、荒れた動きとなったが、ただ、CPIの低下幅は、予想比ではそれほど大きいとも言えず、今夜のFOMCの結果次第では、逆の動きも想定されることは留意しておきたい。
本日のFOMCでは、恐らく0.50%の利上げは想定の範囲。問題は、同時に発表されるドット・チャートの2023年のFF金利見通となる。9月のFOMCでは、4.6%となっていたが、その後パウエルFRB議長がターミナルレートは、想定以上に高くなると指摘している。今回どこまで引き上げられるかで、来年のFOMCの利上げペースが示されることで、結果次第でドルが大きく反応しそう。また、声明やパウエルFRB議長の発言にタカ派姿勢が見えた場合、ドルの買い戻しが出るか注目したい。
経済指標としては、日本の10-12月期日銀短観、10月鉱工業生産・確報値と設備稼働率、英11月消費者・小売物価指数、ユーロ圏10月鉱工業生産、加10月製造業出荷、米国では、MBA住宅ローン申請指数、11月輸入・輸出物価指数、NZ第3四半期GDPなどが発表される。
あまり大きな材料はなく、英11月消費者・小売物価指数は、上げ渋りが見えた場合好感される動きとなるか注目。またNZ第3四半期GDPは強弱次第も、弱い結果がリスクとなりそうだ。
戦略としては、ドル円は、昨晩急落となった。米CPIに対する反応としては、やり過ぎ感が強く、昨晩の安値134.66をストップに早期は押し目買いから、ターゲットは、136円や136円ミドルが抑えると利食いとなる。またこういった反発からは、やれやれの売りも出易く、137円越えや昨晩の高値137.97をバックに売場探しも、下げが甘ければ利食いながら対応したい。
ユーロドルは、1.06を越える動きも、1.0673が上値を押さえており、早期はこれをバックに売場探し。ターゲットは、1.06前後の維持では買い戻し、買いはできれば、1.0489をストップに、1.05ミドルから買い下がりたい。
ポンドドルも、1.2445をストップに売り狙いから、ターゲットは1.2350前後の動向次第。維持では買い戻しも、割れなら1.23前後での利食いや買い、このストップは1.2241割れ。または、更に買い下がるなら、1.2195割れをストップに検討したい。
一方クロス円は、昨晩リスクオフ的な売りが見えており、追いかけて売るのは厳しく、株価次第の面もあるが、早期は押し目買いから入っても、反発ではしっかりと利食い、更に昨日の高値をバックに、売り場探しとなる。ただ、総じてレンジ的は変わらず、直近安値を睨みながら、下げ止まりでは利食いを優先したい。