昨晩の海外

金曜日の海外市場は、米国がベテランズデーの祝日で、参加者が減少する中、前日の予想を下回る米10月消費者物価指数の下振れを受けた、ドル売りの動きが続いた。米11月ミシガン大消費者信頼感指数・速報値が、予想を下回ったことも相場の重しとなった。尚市場外の米10年物国債債利回りは、3.811%から3.882%の低位で推移、NY株価3指数は、前日の大幅上昇からは、揉み合い気味の展開に留まった。また暗号資産交換業者の米FTXが、アラメダ・リサーチなど130余りのグループ会社について、米連邦破産法11条に基づく会社更生手続きを申請したとの報道が出ており、リスク回避的な円買いにつながっているとの指摘もあるが、一方で暗号通貨と連動性が高く、流動性リスクが指摘されているナスダック指数には、悪影響は見えていない。
 ドル円は138.46まで下落、ユーロドルは1.0364、ポンドドルは1.1855まで値を上げた。尚ジョーダン・スイス国立銀行総裁が「現在の金融政策は、インフレを抑えるのに十分ではない」、「インフレ率を下げるために行動を起こさなければならない」と述べたことで、ユーロスイスフランは、0.9731まで売りに押された。
 一方クロス円では、ユーロ円は142.50まで下落後143.91、ポンド円も162.98まで下落後164.59、オージー円は92.55から93.30、NZD円は87.80から85.01、カナダ円は104.31から105.21で反発は限定されたが、スイスフラン円は144.54から147.48まで一時上昇を強めた。