今日の裏読み、表読み

昨晩はFOMCで荒れた動きとなったが、FOMCが、今後利上げペースを緩めるとしても、まだ10月、11月の消費者物価指数が落ち着きをみせないと厳しく、あまりハト派を意識するのは厳しい。現に最終的には、ドル買いや株安で終わっており、こういった見方を本日はじりじりと織り込む展開となりそうだ。
一応東京市場が休場でアジア時間は動意が薄くなりそうだが、ただ、こういった時は、本邦輸入勢からの円売りが出ないことで、円の下値は支えられる展開に注意しておきたい。
金融政策としては、ノルゲバンクや英中銀が政策金利を公表する。英中銀は0.75%の利上げが想定されているが、ECBやFOMCも同様の利上げを実施しており、利上げでのポンド買いは限定される見通し。逆に英国ではスタフグレーション懸念が強く、今後の利上げ姿勢もあるが、タカ派姿勢が示されない場合、ポンドに一定の失望が出る可能性は留意しておきたい。
経済指標としては、豪9月貿易収支、中10月財新サービス業PMI、トルコとスイスの10月消費者物価指数、英10月サービス業PMI・改定値、ユーロ圏9月失業率、加9月住宅建設許可件数と貿易収支、米国では9月貿易収支、週間新規失業保険申請件数、第3四半期非農業部門労働生産性・単位労働コストの速報値、10月サービス業・総合PMIの改定値、10月ISM非製造業景況総合指数と9月製造業新規受注などが発表される。
材料が多く注意が必要だが、個別の指標は強弱次第としても、米国では週間新規失業保険申請件数やISM非製造業景況総合指数が大きな焦点となる。週間新規失業保険申請件数は、ADP全米雇用報告が予想を上回ったこともって、良好な結果が見えると週末の米雇用統計も強い期待感となる。一方ISMも製造業が予想を上回っているが、景気の分水嶺となる「50」に近い数字であり、想定より弱い結果の方がリスクとなりそうだ。
その他欧州勢の要人発言は、サプライズがあれば注意。引き続き株価と米長期金利を睨んだ展開となりそうだ。

戦略としては、ドル円は、少し買われ過ぎ感もあって、148.38をストップに戻り売りから押し目は147円前半が維持されると利食いで、買いは147円が維持されるか見て対応。一旦買っても、割れるなら止めるスタンスで、146円台は、慎重に維持を確認しながら買い場を探して、できればストップは昨晩の安値145.68割れ。
ユーロドルも荒れた動きとなったが、0.9810レベルが維持されると買い狙い。ただし、割れるなら止めて0.9705をストップに、買い場を探す形。一方上値は0.9976をストップに戻り売りも、下げが甘ければ買い戻しながら対応。越えても1.0094をストップに売り直しとなる。  
ポンドドルも1.1375が維持されると買い場探し。割れても1.1143や1.1258をストップに買い直しとなる。ターゲットは、1.14ミドルが抑えると利食いで、超えても昨日の高値1.1565を睨んで売場探しとなる。 
一方クロス円は、調整が強まっており、この位置からは慎重に買い場探しとなるが、反発がしても。しっかり利食いながら対応。また直近高値を睨んで、大きめの反発では売場探しも検討したい。