今日の裏読み、表読み

昨晩はドルに巻き戻しの動きも、あくまでFOMC前のポジション調整の展開。ドルの動きが日替わり的であることは、留意して対応したい。
本日金融政策としては、豪準備銀行が政策金利を公表する。予想は現行2.60%から2.85%への利上げだが、一応想定の範囲も声明などで、今後に慎重な見方が示されると豪ドルの圧迫要因となる。
経済指標としては、中国10月財新製造業PMI、独9月輸入物価指数、スイス10月SECO消費者信頼感指数と製造業PMI、英10月製造業PMI・改定値、米国では、10月製造業PMI・改定値、10月ISM製造業景況指数、9月JOLTS求人件数や10月ダラス連銀・サービス売上高指数、NZ第3四半期雇用統計などが発表される。
中国の財新のPMIは、国家統計局のPMIが弱かったこともあって、弱い結果が想定されるが、直近中国経済指標に対する為替の反応は限定されており、影響は少なそう。米国では、10月ISM製造業景況指数が大きな焦点となるが、強弱が見えても米長期金利の反応次第で、また週末の雇用統計の発表を控えて、9月JOLTS求人件数などが弱い結果となるなら、弱い非農業部門雇用者数への思惑が広がりそうだ。
その他FOMCを控えて、ポジション調整も出易く、引き続き株価や米長期金利を睨んだ展開が続きそうだ。

戦略としては、ドル円は、あくまで押し目があれば買い狙いから吹き値では利食いながらの対応となる。また介入がなければ、買い回転を利かせる形で、買いはストップを146円割れ、もしできるなら145円割れが理想的。一方戻り売りは、149.44越えなどで対応となるが、下げが甘ければ買い戻しながらが良さそうだ。
ユーロドルは、調整が続いているが、下値は0.9813をストップに買い直し場を探したい。一方上値は1.0094を越えないなら利食いや、これをストップに売り狙いとなる。 
ポンドドルは、ストップを1.1529や1.1646越えにおいて売り狙い。下値は、更なる調整を待って1.1143や1.1258をストップに買い場探しとなる。 
一方クロス円は、引き続き直近高値安値を睨んで、大き目な上下の動きがあれば逆張り場を探して、利食えるなら利食いを優勢しながら対応したい。ただポンド円、高い位置も売りは慎重に検討した方が良いかもしれないが、押し目は168.72をストップに、慎重に買い場を探してみたい。