今日の裏読み、表読み

昨晩は、四半期明けからNY株価3指数が大きく反発したことで、リスクオフの動きに巻き戻しが優勢となったが、ただ、やれやれの売りが出易いNY株価3指数の上昇が続くかは不透明であり、追いかけるのは避けておきたい。
 本日金融政策としては、豪準備銀行が政策金利を公表する。0.50%の利上げが想定されており、声明でも今後の利上げ継続が示唆される見通しだが、一定の織り込みもあることで、発表後の利食いの売りには注意しておきたい。
 経済指標としては、日本の9月東京都区部消費者物価指数、豪8月住宅建設許可件数と住宅ローン、ユーロ圏8月卸売物価指数、米8月JOLTS求人件数 、8月製造業新規受注と耐久財受注・改定値などが発表される。大きな注目材料はなく、市場への影響は限定されそうだ。ただ、東京都区部消費者物価指数などが想定より強い結果の場合、思惑的に一時的に円買いが出るリスク、また週末の米雇用統計を前に、JOLTS求人件数の強い結果が、思惑を誘うかもしれない。
 その他、本日の日本の10年物国債入札が実際されるが、もし不調に終わった場合、日銀の強固な緩和姿勢の対する疑問の動きも出易い。また昨晩大きく反発したNY株や低下した米長期金利の動きが継続できるか、注視して対応したい。

 為替の戦略としては、ドル円は、昨日145円台を一時回復も、警戒感が上値を抑えているようだ。引き続き上値は追えず、あくまで買いは、深めの押し目待ち。145円が抑え続けるなら、143円程度の調整は考慮しておきたい。一方上値は、昨日の高値145.30を越えない状況では利食いやこれをストップに売り狙いも、ショートは下げが甘ければ買い戻しながら対応したい。
 ユーロドルは、大幅な調整から、現状は堅調が続いている。ただ、戻りではやれやれの売りが出易く、上値追いは避けたい。買いは0.9731-51レベルが維持されるか、割れるケースでは、0.9536などをストップに押し目があれば検討する形。売りは0.9854、超えるケースでは、0.9938や1.0051などをストップに、上げ渋りを確認して対応したい。
ポンドドルは、強い上昇だがこちらも上値追いは出来ない。逆に慎重な売り場探しだが、まず、1.1335の昨日の高値を睨んで、抑える状況から超える動きからは、1.1364や1.1461をストップに、更に売り上がり場を探したい。一方押し目の買いは、単位的には、1.1086や1.1025を睨んで、この手前が維持されるケース、割れるなら1.0900-1.1000ゾーン待ちが安全で、ストップは1.0878、理想的には1.0762割れとなる。 
一方クロス円は、昨日は株価が戻ったことで堅調な展開。今日も株価を睨む形が良さそうだ、ただこれからの上昇では、慎重に売り場探しから、下げが甘ければ買い戻しながら対応したい。