今日の裏読み、表読み

今週は米雇用統計が最大の焦点となるが、やはり強い結果に対する期待感が残り、結果次第も発表前は、ドル相場が支えられる動きが続きそうだ。
 本日の経済指標としては日本の7-9月期日銀短観、日銀金融政策決定会合における「主な意見」や外貨準備の公表、スイス9月消費者物価指数と製造業PMI、トルコ9月消費者・生産者物価指数、ユーロ圏各国の9月製造業PMI・改定値、 英9月製造業PMI・改定値、米9月製造業PMI・改定値とISM製造業景況指数などが発表される。
 日銀短観の影響は少ないが、今回は外貨準備高の公表も若干注目されそう。9月22日に2兆9千億程度の介入が実施されたが、外貨準備高の減少額が見えた場合、介入した時点のレートが明らかとなりそう。レベル次第では、相場に一定の影響があるかもしれない。また、各国の9月製造業PMI・改定値は改定値であり影響は限られそうだが、やはり注目は米9月ISM製造業景況指数で、現状は前回より弱い結果想定されているが、強い結果が見えた場合、米長期金利の押し上げにつながるか注目したい。
 その他特別なことはないが、軟調が続く株価など長期金利の動きと合わせて、引き続きチェックしておきたい。

 本日の為替の戦略としては、ドル円は、高い位置まで戻っているが、何か警戒感の残る神経質な展開が続いている。いずれ誰かが、猫に鈴をつけるような動きが出る可能性が高いが、やはりロンドン勢の参入時間には注意を払っておきたい。従って、様子見ムードで、買いはあくまで押し目待ち。売りは動き出したら中途半場に手は出さず、しっかりと上げ渋りが核にできるケースのみ、参入したい。
 ユーロドルは、現状は堅調が続いているが、上値追いは避けたい。買いは0.9731や0.9536などをストップに押し目があれば検討する形。売りは0.9938や更に大きく考えるなら1.0051などをストップに検討する形。
ポンドドルも上値追いは出来ない。逆に慎重な売り場探しだが、まず、1.1234をストップとして1.11後半で売るか、超えるなら1.1364や1.1461をストップに、更に売り上がり場を探したい。一方押し目の買いは、1.0900-1.1000ゾーン待ちが安全で、ストップは1.0878、理想的には1.0762割れとなる。 
一方クロス円は、大き目な動きがあれば、深押しで買いを狙い、吹くなら利食いや売り場探しで、しっかりと直近高値安値をストップに対応したい。