昨晩の海外

昨晩の海外市場は、米8月耐久財受注額は予想通り、7月S&Pケース・シラー住宅価格指数が予想を下回ったが、8月新築住宅販売件数や9月米消費者信頼感指数が予想より強い内容となったことで、米10年物国債利回りが3.992%まで上昇し、ドル相場を支えた。尚エバンス・シカゴ連銀総裁の「年末時点のFF金利コンセンサスは4.25-4.50%」、「ある時点で利上げペースを遅らすのが適切」、カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁の「やりすぎのリスクはある」などの発言が聞こえている。市場では来年3月まで利上げが続くとの見通しが主流となっているようだ。
 ドル円は、米長期金利の上昇を受けて144.90まで反発、ユーロドルは、ノルドストリーム1でガス漏れが発生したことが報じられたこともあって、0.9653から0.9569まで値を下げ、ポンドドルは、英30年物国債利回りが2002年以来の水準まで上昇、ピル英MPC委員が、「金融政策には、短期的な動向を微調整するための限界がある」と金融引き締めの効果に疑問を示したことで、1.0826から1.0659まで売りに押された。
 一方クロス円は、軟調が続くNY株価3指数もあって売りが優勢。ユーロ円が139.42から138.61、ポンド円は156.20から154.35、オージー円は93.82から92.92、NZD円は82.42から81.47、カナダ円は105.72から105.14まで値を下げた。