今日の裏読み、表読み

週末は、ポンドの暴落、世界的な株安・債券安でリスク回避の動きが強まった。日銀の介入もあって、各国の政策当局が動き出すとの思惑も働き、今週も荒れた展開が続きそうなので、慎重に行動したい。 
 経済指標としては、独9月ifo企業景況感指数、米国では、8月シカゴ地区連銀全米活動指数と9月ダラス連銀製造業業況指数が発表されるが、既に景況感の悪化は織り込みの範囲であり、影響は限られると思うが、強い結果の方が若干のサプライズと捉えられそうだ。
 一方で今週は日米欧の要人発言の機会が多い。特に直近進んでいるドル高に関して、黒田総裁は除外しても、ECBや英中銀からけん制発言が出るか注目される。また下落が拡大しているポンド相場に関しては、緊急会合などの突発的なニュースには注意しておきたい。
 その他、イタリア総選挙では、極右政党が第1党に躍進する可能性が指摘されているが、現状これに対するユーロの反応は限定されており、一定の織り込みと捉えておきたい。
 その他では、既に月末を睨んだ展開も、下落の続く株価や上昇を強める米長期金利動向が焦点となるが、今週は米国債の入札、週末には米国債の償還もあって、月末のフローの動きにも注意だが、特に10月は米政府の新会計年度がスタートする。相場の流れが変わることも多いことは、留意しておきたい。 

 本日の為替の戦略としては、ドル円は、連休明けの5-10日で、仲値向けては円売りが出易いが、一方で介入警戒感も残る形。早期は押し目は買っても、しっかりと仲値前には利食い、またその後は仲値を睨んで、これが上値を抑えるか、超える動きとなるか見て、売り買いを判断したい。一旦143-144円レンジを想定したい。
ユーロドルは、下落が強まったが、ただ、0.9600は月足のチャートからは岩盤の位置とみている。しつこいが押し目は買いからも、0.9750-00が重くなりそうで、デイ・トレードでは、利食い優先や売り狙いとなる。売りのストップは0.9855越え。
ポンドドルは、全く大きくやられてしまった。反省しても反省しきれないが、ただ、早朝1.0766なで下落後、ギャップを埋めている。早朝のポンドのギャップは幻に終わることも多く、クライマックスか?既に意地となっていることで、あまり信じて欲しくないが、ひき続き押し目は買い。長期ならじっくりと保有だが、デイ・トレードなら既に1.0900、1.1000や1.1100と重くなっており、しっかりと利食いながら売り場も探す形。売りのストップは、遠いが1.1124や1.1210越えなどは理想的。
一方クロス円もリスクオフの動きだが、調整も良い位置にあって、押し目買いから、しっかりと反発では利食いや売り狙いとなる。