昨晩の海外

金曜日の海外市場は、米7月個人消費支出やPCEコアデフレーターが予想を下回ったことで、一時ドル売りが強まるも、注目のパウエルFRB議長が、ジャクソンホール会議で、「9月の利上げはデータ次第」としながらも、「物価安定には時間がかかるし、強力な手段を活用する必要がある」、「インフレを抑え込むには家計や企業に何らかの痛みをもたらすことになるがそれは避けられないコストだ。ただ、物価の安定を取り戻すことに失敗すればもっと大きな痛みを伴うことになる」と述べたこと、8月ミシガン大消費者信頼感指数の確報値が予想を上回り、ドル買いが優勢となった。その他、ボスティック・アトランタ連銀総裁「年末までに3.50-3.75%に到達すると思う」、ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁「景気抑制の金利が3%を超えることは明白」、ブラード・セントルイス連銀総裁「年末までにFF金利を3.75-4.00%に引き上げたい」、メスター・クリーブランド連銀総裁「4%を超す利上げの可能性としばらく高金利を維持する可能性」などのタカ派発言も伝わっており、米10年物国債利回りは、3.087%から3.017%まで低下後、このレンジで高止まり推移した。

 ドル円は、136.23まで下落後137.54まで反発、ユーロドルは、「複数のECB要人が9月8日の理事会で、0.75%の利上げについての議論を希望している」、「今年中に量的引き締めについて議論したい意向」との観測報道を受けて1.0090まで上昇後、0.9957まで値を下げ、ポンドドルも1.1901まで反発後、1.1734まで下落した。

 一方クロス円は、NY株価3指数が下落を強めたことで、売りが優勢。ユーロ円が137.97まで反発後136.77まで下落、ポンド円も162.69から161.21、オージー円は95.78から94.63、NZD円は、85.15から84.26、カナダ円は106.03から105.29まで売りに押された。