今日の裏読み、表読み

昨晩は、ジャクソンホール会議を睨んで、様子見ムードが強まったが、本日はパウエルFRB議長の発言次第で、相場に一定の動きが見えるか注目して対応したい。
 パウエルFRB議長講演では、9月FOMCに向けて、昨年のジャクソンホールの反省から、タカ派的スタンスが維持される見通しだが、まだFOMCを前に、米8月雇用統計や物価指数の発表が控えており、あくまで「データー次第」と具体的な利上げ幅を示すことは想定しづらく、一定の安心感となるか注目したい。
 経済指標としては、日本の8月東京都区部消費者物価指数、独9月GFK消費者信頼感調査、仏8月消費者信頼感指数、米国では、7月卸売在庫と個人所得・消費支出、8月ミシガン大学消費者信頼感指数・確報値などが発表される。
 注目としては、日本の8月東京都区部消費者物価指数は強い結果が想定されるが、ただ、それでも日銀のスタンスに変化を与えることはなく、円買いは限られそう。一方米国では、7月個人所得・消費支出が焦点となるが、昨日GDPの改定値が上回っており、強い結果が想定されるが、パウエルFRB議長の講演を控えており、影響が強く出るかは不透明となる。
 その他週末を控えており、総じてイベント通過で、一日限りとしても、リスクオフ相場に巻き戻しが優勢で引けると見えおいた方が良さそうだ。

 為替の戦略としては、ドル円は、動きが出ることで、大き目の動きで逆張りとなるが、上値は直近高値の137.71をストップ、137円前後から137.50と売り上がり、買いは2段階で、135.80をストップに、136円への調整を買うか、割れるなら134.65をストップに、135.00-50などで買い直しから、利食いは随時となりそうだ。
 ユーロドルも基本大きめの動きで逆張りとなるが、引き続き0.99を守る形で、下落があればこれをストップに、押し目買いから上値は1.0033が押さえると利食い優勢。超えても1.0050からはしっかりと利食って、売りも検討したい。売りのストップは1.0150越えなどで対応したい。様子見なら0.99割れを待って買いも検討課題。また、ポンドドルも同様だが、1.1756や1.1717の戻り安値を睨んで、押し目は買っても、ターゲットは、1.1865-79の戻り高値が抑えると利食い、超えても1.19台はリグいながら、売り場を探し、ストップは1.1945越えなどで対応したい。 
一方クロス円は、ストレートが荒れるとトレードしづらいが、大きめの動きがあれば、直近安値高値をバックに逆張りで入って、しっかりと抜くような戦略で臨みたい。