今日の裏読み、表読み

昨晩は若干揉み合い気味の展開。ジャクソンホール会議待ちの雰囲気となっているが、本日も同様の展開に留まる可能性に留意しておきたい。
 金融政策としては、韓国中銀が政策金利を公表、7月21日開催分の欧州中央銀行・理事会議事録が公表される。
 韓国中銀の影響はないが、ECB理事会の議事録では、タカ派姿勢やユーロ安に懸念が再度示されるとユーロに一定の買い戻しが入りそうだ。
 経済指標としては、NZ第2四半期小売売上高、日本の7月企業向けサービス価格指数、独第2四半期GDP・改定値、仏8月企業景況感指数、独8月ifo企業景況感指数、米国では、第2四半期GDPと個人消費・改定値、週間新規失業保険申請件数と8月カンザスシティー連銀・総合指数などが発表される。
 注目として、独8月ifo企業景況感指数は、エネルギー懸念から弱い結果がリスク、米第2四半期GDPは、2四半期マイナス成長でテクニカル的な米景気減速が懸念されているが、上昇修正されるケース、週間新規失業保険申請件数が堅調を続けるならドルに買い戻しが強まりそうだ。
 その他、注目のカンザスシティー連銀主催・経済シンポジウムが開始されるが、本日は何か聞こえて来るか不透明。明日のパウエルFRB議長の講演までは、大きな動きには繋がり難いが、米7年物国債の入札が実施されることで、米長期金利の動向に注視して対応したい。

 為替の戦略としては、ドル円は、本日は5-10日となることで、仲値に向けて一定の買いが出るか注目されるが、基本は揉み合いで、137円を挟んだ動向を前提に逆張りで臨みたい。
 ユーロドルは、どうにか0.99を守る形となっており、2番底形成期待となるが、上値はパリティが押さえており、これを越える動きが見えるか注目される。ただ、戻りではやれやれの売りが出易く、1.0100方向の上昇では利食いや売り目線となる。また、ポンドドルも1.1756の戻り安値を維持できるか注目で、この維持では押し目は買いも、1.1824-54が押さえると利食いや売り。ただ、1.1879を越えるなら、強気が見えて、1.19台などがターゲットとなるが、こういった位置は利食い優先や慎重に売り場を探したい。
一方クロス円は、引き続き方向感が見えづらく、基本は揉み合いで直近安値高値をバックに、大きめ動きがあれば逆張りで入って、軽く抜くような戦略を継続したい。